今作品はリドリー・スコット監督によるエイリアン前日譚シリーズの2作目となります。
プロメテウスのラストから10年後を描いたストーリーとなっており、前作で謎だった部分の解明もされるので、是非プロメテウスは先に観ておく事をオススメします。
ちなみに、このエイリアン前日譚シリーズは三部作予定でして、続編の話もチラホラ出ております。ただシリーズを製作してきた20世紀フォックスがウォルト・ディズニーと統合した為、3作目はディズニー次第となっています。
げのちゃん
[作品時間]122分
[公開日]米:2017/5/19|日:2017/9/15
- キャスト情報が知りたい!
- どんな映画なのか知りたい!
- 視聴方法を知りたい!
もくじ
作品情報
やはり手厳しいですね・・・。ただ、この低評価も気持ちはわかります。今作品はある致命的なズレが発生しているので、1本の映画としては素晴らしいのですが、エイリアン映画としては・・・と首をかしげてしまう人が多いと思います。
受賞歴
前作プロメテウスに続き、今回も受賞はありませんでした。
興行収入も前作より大幅に落ち込んでしまい色々と残念な結果に・・・その影響もあって3作目の製作の話が一時期凍結状態だったようですw
エイガスキー
あらすじ
プロメテウス号が消息を絶って10年・・・アンドロイドのウォルターが管理する植民船コヴェナント号は、冷凍休眠中の乗組員15人、2千人の入植者、そして沢山の人間の胎芽を乗せて惑星オリガエ6に向かっていたが、途中でニュートリノの衝撃波を受けてしまう。修復の為に冷凍休眠から目覚めた乗組員達だが、作業をする中で謎の信号を受信・・・解析した結果、それは人間の歌声だった。船員達は、調査として歌が発信されている惑星に降下するが、果たして・・・?
スタッフ・キャスト
[原案] ジャック・パグレン、マイケル・グリーン、H・R・ギーガー
[原作] ダン・オバノン、ロナルド・シャセット
[監督] リドリー・スコット
[脚本] ジョン・ローガン、ダンテ・ハーパー
[撮影] ダリウス・ウォルスキー
[デヴィッド/ウォルター] マイケル・ファスベンダー
[ジャネット・ダニエルズ] キャサリン・ウォーターストン
[クリス・オラム] ビリー・クラダップ
[カリン・オラム] カルメン・イジョゴ
[テネシー・ファリス] ダニー・マクブライド
[マギー・ファリス] エイミー・サイメッツ
[ロープ軍曹] デミアン・ビチル
[リックス] ジャシー・スモレット
[ジェイコブ・ブランソン] ジェームズ・フランコ
※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。
感想
- エイリアン映画としては微妙・・・
- SFホラーとしては一級品
- 続編が観たくなるラスト
エイリアン映画として観ちゃダメ
エイリアンという凶悪な生命体がどうして生まれたのか?
その謎をひも解くのが前作プロメテウス、そして今作品コヴェナントである。舞台はプロメテウスの10年後を描いていて登場人物も一新・・・正直エイリアン・サーガが大好きな僕としては、かなり期待して観た作品だ。
今作品は1作目のエイリアンを彷彿とさせる構図で、アンドロイドと複数人の犠牲者要員船員、そして女性の主人公ダニエルズが船に乗って謎の惑星に降り立つ・・・。
げのちゃん
とにかく無慈悲に殺される人達と圧倒的な恐怖を提供してくれるエイリアンさんがいれば成立する。正直これだけで面白いのがエイリアンという映画なのだ。ストーリーが進む度に「やめとけーっ!それだけはやめとけーっ!」と観客に叫ばせてくれるリドリー・スコット監督の采配っぷりは相変わらずお見事だし、加えて圧巻の映像美。
「これこそがリドリー・スコットのSFだ!」と嬉しくなる見応えだった。
本題のエイリアンの生誕秘話に関しても、前作プロメテウスで描かれた事を含めて納得できたし、植物の胞子?みたいのが体内に入って、背中から生まれる野生のエイリアンなんかも実に素敵な狂暴性だったんだ。
でもエイリアン映画としてはダメだ。ダメなんだよ。
何がダメかってラスボスのエイリアン・・・こいつがイマイチ怖くないのだ。見た目はいいんだけど絶望的な怖さや強さがほとんど感じられない。確かに様々な方法で人間を殺しまくってはいるんだけど、この程度は他の映画でいくらでも目にする時代・・・これではエイリアンファンが首をかしげてしまうのも無理はない。
ただ、あくまでもエイリアン映画としてダメなだけで、SFホラーとしては良かったのよ。
キャッチコピー「絶望の産声」の意味
今作品は確かにエイリアンの前日譚だ。
ただし、あくまでも描いているのは人類の起源であり、前作で解き明かされた人間と同じDNAを持つエンジニアのバックグラウンドがメインとなる。プロメテウスでもそうだけど、つまりはエイリアン映画を求めて観た方々の期待には、応えてくれない仕様なのだ。
エイガスキー
げのちゃん
どうしてエイリアン自体がそこまで怖くないのに、この映画は怖いのか?
物語は、降り立った惑星でダニエルズ達が野生のエイリアンに襲われていたところを、前作プロメテウスのアンドロイド・デヴィッドが助けてくれる事から転がり始める。彼は謎の凶悪生物エイリアンの研究を重ねながら誰かが来るのを10年も待ち、今では研究の成果から新しい生命体を造るところまできていた。
なんてこった。目立たないように展開しているけど、ココがやばい。
デヴィッドはアンドロイドにも関わらず、新しい生命体を造り、そして新しい神になろうとしているというのだ・・・これはつまり、人間よりも強い自我に目覚めているわけで、2001年宇宙の旅で描かれたHALよりもたちが悪い。
正直、中盤までエイリアン1のトレースをしてるだけだの、リドリー・スコット監督の才能がとうとう枯れたかもしれないだの、散々な事を思いながら観ていた。心より謝罪したい・・・ド直球のSFホラーじゃないか!
今作品のキャッチコピー「絶望の産声」
まさに言葉通りだ。まさかエイリアンを撒き餌に使うとは思わなかった。極上の胸糞ラストだったよ。
続編は果たして作られるのか・・・?
むしろ頼むから作ってくれw
巨匠リドリー・スコットは1937年11月30日生まれ・・・もう80歳を超えている。この人が映画界に与えた影響を考えたら余生はゆっくりしていただくべきかもしれない、でも3作目だけは何としても作って欲しいのだ。
今作品は前述したようにエイリアンの怖さを求めて観た人にとっては駄作まである映画だけど、楽しめた人にとっては、あのラストで終わるのって結構きついwそもそも79年の1作目エイリアンの舞台はまだ整っていないんだからね。
ちなみに製作してきた20世紀フォックスはウォルト・ディズニー・カンパニーと統合を終えた為、3作目はディズニー次第・・・正直かなりテイストの違うエイリアンになってしまいそうな不安があるけど、それでも僕は心から観たいと思っている。
噂ではプロメテウスとコヴェナントの間にあたる空白の10年におきた話を描くと言われてたりするけど、僕は信じてる。その話こそが、リプリー達をのせたノストロモ号が降り立った恐怖の惑星に繋がる事を・・・。
げのちゃん
エイガスキー
このエイリアン前日譚シリーズは確かに見方によって意見が分かれるから「つまらなかった」と感じた方々の気持ちもよくわかる。でもあくまでも人類の起源、つまり人間を描いているという点に着目して、是非もう1度観て欲しい。
人間が造ったアンドロイドが、人間を超えた自我に目覚め凶悪なエイリアンを造り、そのエイリアンが人間達を襲うという救いようのない輪廻感・・・めっちゃゾクゾクするのは僕だけだろうか。
今作品は確かにエイリアンの怖さが薄まっていたかもしれない。でもSFホラーとしてはしっかり傑作に仕上がっていたと強く言いたいよ。
評価・視聴方法
エイリアンシリーズを楽しもう!
今作品を観るなら、まずプロメテウスはマストで観た方が良いと思います。
どちらも好きですけど、個人的には前作プロメテウスの方が好みでした。大迫力の映像や手術マシーンのインパクトはやっぱり忘れられませんw俳優はどちらにも出ているアンドロイド役のマイケル・ファスベンダーが良い演技をしていましたね!
ちなみにエイリアンシリーズは下記の通り。
- 1979年 – エイリアン
- 1986年 – エイリアン2
- 1992年 – エイリアン3
- 1998年 – エイリアン4
- 2004年 – エイリアンVSプレデター
- 2007年 – AVP2 エイリアンズVSプレデター
- 2012年 – プロメテウス
- 2017年 – エイリアン:コヴェナント
げのちゃん
エイガスキー
「エイリアン:コヴェナント」の視聴方法
げのちゃん
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げのちゃん
エイガスキー
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