映画「アイ・アム・レジェンド」あらすじ、感想【犬が最高の演技!】

アイ・アム・レジェンド

2007年公開。

アメリカが誇るドル箱俳優の1人、ウィル・スミス主演のゾンビモノです。相棒の犬・サムも話題となった荒廃系ゾンビ、そしてボブ・マーリーという3つの要素で成り立っている今作品・・・個人的にかなり好きな映画の1つですね。

本記事ではあらすじ、キャスト・スタッフ情報の他に個人的感想、視聴方法なども記載しています。

ジャンル:ミステリーホラー
作品時間:104分

作品情報

アカデミー賞は受賞ならず・・・当時、興行的には成功でしたが作品としては結構不評だったように記憶してます。僕は大好きな作品の1つですが2007年前後では時代が合わなかったのでしょう(そうに決まってる!)

ちなみにウィル・スミスはサターン賞で主演男優賞、MTVムービー・アワードでは最優秀男優賞を受賞してるくらいですから本当に良かったんですよ!加えて相棒である犬のサムも最高の演技でした。言葉を理解してるとしか思えません!

あらすじ

2012年、ウイルス感染により世界人口60億人のほとんどが絶滅し、生き残った大半もダーク・シーカーという人間を捕食する化け物に変貌してしまった・・・。そんな中、元米国陸軍中佐であり科学者のロバート・ネビルと愛犬サムは免疫を持っており、廃墟化したニューヨークで1日も欠かさず生存者を求めてメッセージを発信し続けながら生活をしていた。そのメッセージを聞いてやって来たアナとその子供のイーサンは「生存者達が暮らしている北部のコロニーがある」と言うが果たして・・・

キャスト、スタッフ

監督 – フランシス・ローレンス
原作 – リチャード・マシスン
脚本 – マーク・プロトセヴィッチ、アキヴァ・ゴールズマン

ロバート・ネビル – ウィル・スミス
アナ – アリシー・ブラガ
アルファ・メイル – ダッシュ・ミホク
イーサン – チャーリー・ターハン
ゾーイ・ネビル – サリー・リチャードソン
マーリー・ネビル – ウィロー・スミス
サム(犬) – アビー&コナ

原作は地球に1人しかいなくなった状況というプロットが素晴らしく、吸血鬼地球最後の男に続き、今作品で3度目の映画化となります。

ちなみにウィロー・スミスはウィル・スミスの本当の娘さんですよ!あと犬のサムは3匹の犬が演じたらしいですが、クレジットでは2匹となっています。

※ここからはネタバレもあるのでご注意ください。

 

 

感想

  • 荒廃したニューヨークの映像は必見!
  • 愛犬サムの怪演!
  • ボブマーリー好きにはたまらない

荒廃したニューヨークは必見

序盤はとにかく荒廃したニューヨークを沢山見せてくれる。

僕としてはこれだけで100点をあげたくなるくらい素晴らしい。撮影の為に5番街を200日封鎖したとか・・・日本でいうと銀座の一区画、さすがハリウッドはいかれていらっしゃる。でもその甲斐あって、もはや芸術といっていい程の素晴らしいシーンが連続する。

元軍人で科学者でもある主人公・ネビルは愛犬のサムと誰もいないニューヨークで暮らしていた。何故誰もいないかというと、人間が狂暴化してしまうクリピン・ウイルスの感染が世界に広がってしまい、人類の大半が絶滅、生き残った人達も殆どがゾンビみたくなっちゃったから。ネビルは体内に免疫を持っていて、犬のサムも空気感染の免疫だけ持っていた為、これまで助かったようだ・・・と、少々強引すぎる設定ではあるんだけどそんなに気にならない。それよりも・・・

たった1人、世界で生き残った人間はどうするのだろう?

この疑問だけで観れちゃう。原作が何度もコスられる理由・・・それはこのプロット自体が実に映画らしいんだよね。これに加えてマッド・マックスや、バイオ・ハザード3のような荒廃系の世界観!僕の大好物ジャンルだ。

ネビルとサムのバディで大自然と化したニューヨークの街の中、インパラを狩る映像は必見!それとやっぱりこの映画の印象的なシーンによくあげられるマネキンとの会話wホッコリするんだけど寂しさも描かれていて非常に良い。

世界に1人だけ・・・誰もがあんな感じになっちゃうものなのかな。つい妄想してしまうね。

愛犬サムが絶妙の存在感!

今作品の特筆すべき点の中に愛犬サムの演技がある。

正直、今でもどうやって撮影したのか・・・ネットで調べてみてもウィル・スミスのインタビューで「本当にすごいんだ!犬って頭いいんだねー」というほっこりする感想ぐらい。結構、他のレビューしてる方の感想を読んでみると、このサムの事を書いている人が目立つ。ストーリーでもかなり重要なファクターとなっているし、とっても印象的なシーンが沢山あるので書きたくなる気持ちもよくわかる。

ネタバレを避ける為に詳しくは控えるけど、是非とも自身の目でサムを観てあげて欲しい。

撮影後、ウィル・スミスは飼い主の方に「お礼に家を買ってあげるからサムを譲ってくれないか?」と進言したらしい。ただ飼い主は「家族だから無理だ。その代わりいつでも泊りに来ていいよ」と断ったそうな。このワンちゃんは多分ツイッターなどで暴れている迷惑行為動画をあげている人達より知能が高いだろう。

お世辞抜きですごい演技だったよ!

レゲエ好きには最高の雰囲気

今作品は音楽ブロガーの皆さんにもよく取り上げられている。

理由はボブ・マーリー

今作品の音楽は全体的にボブの曲が流れており、ダーク・シーカーだらけの恐ろしい世界の雰囲気を和ませてくれている。この緊張と緩和絶妙なバランスを構築しており、制作陣のセンスと手腕がわかる。

余談だが、僕は大学生の時から今まで・・・そしてこれからもレゲエを心から愛している。そんな僕には問答無用で最高の映画になってしまうが、あまりレゲエを知らない人でもボブ・マーリーの素晴らしさに触れて欲しい。中盤でネビルが”銃で撃たれてもステージに立って歌った”というボブの伝説的逸話を話すシーンがあるが、これは実話なんだよねw

作中でネビルが口ずさむ「Everything’s Gonna Be Alright

「全てうまくいく」という意味なんだけど、孤独で絶望的な世界で何とかゾンビ化した人間を元に戻し、世界を救おうと真剣に考えている主人公ネビルにはテーマソングのようにフィットする。サムとのシーンでこの曲を口ずさむネビル、誰もがサムを抱きしめたくなるはず。

荒廃したニューヨーク、犬と生きるウィル・スミス、恐ろしいゾンビ、ボブ・マーリー

こんな意味不明な要素を合成して、なんでこんな面白い映画ができるのか。かなりオススメだよ!

評価、視聴方法

2つのエンディング、どちらがいいの?

この映画にはエンディングが2種類あります。

先行試写の段階で、どうも観客の反応が悪く、急遽別のエンディングを差し替えたそうです。ざっくり言うと・・・公開版はまさに映画的なラストで、別エンディング版では社会的なメッセージを重視したという感じですね。

正直どちらも良かったと思いますが、個人的にはどちらかというと別エンディング版の方が好みですね。

ダーク・シーカー化してしまった人類を助ける為に研究を重ね、何度もダーク・シーカーを捕獲して実験を繰り返すネビル博士・・・でもダーク・シーカーから見たら、人さらいばかりするマッドサイエンティストという構図は非常に考えさせられるものでした。

結局見る視点によって善と悪は違いますし、人間の判断なんてものはエゴの延長線上にあるという皮肉が込められていたようにも思いますが、かなり強烈なメッセージですよねw

「アイ・アム・レジェンド」の視聴方法

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ちなみに別エンディング版はコチラ!どちらを先に観た方がいいとかないので、お好きな方をどうぞ。

では、良き映画の時間をお過ごしください。