映画「フォレスト・ガンプ」あらすじ、感想【人生の教科書ともいえる名作】

フォレスト・ガンプ

日本では1995年に公開したトム・ハンクス主演の不朽の名作。

人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない

劇中にも登場するセリフだが『アメリカ映画の名セリフベスト100』において第40位となっている。人生で辛い事があって落ち込んでる時や何かをやり始めたい時などに観るとめちゃくちゃ元気を貰えるモチベーショナルムービーといえる映画。

作品情報

作品賞
監督賞:ロバート・ゼメキス
脚色賞:エリック・ロス
主演男優賞:トム・ハンクス
編集賞:アーサー・シュミット
視覚効果賞:ケン・ローストン他

アカデミー最優秀作品賞もしっかり受賞。この年はショーシャンクの空にも作品賞を獲得してますが、当時は今作品が圧倒的だったのを覚えています。

あらすじ

人より知能指数は劣るが、純真な心と周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく”うすのろフォレスト”の半生を、アメリカの1950〜80年代の歴史を交えながら描いたヒューマンドラマ。

フォレスト・ガンプ

amazonより

キャスト、スタッフ

監督 – ロバート・ゼメキス

フォレスト・ガンプ – トム・ハンクス
ミセス・ガンプ – サリー・フィールド
ジェニー・カラン – ロビン・ライト
ダン・テイラー – ゲイリー・シニーズ
バッバ・ブルー – ミケルティ・ウィリアムソン
フォレストJr. – ハーレイ・ジョエル・オスメント

ロバート・ゼメキスはバック・トゥ・ザ・フューチャーの人ね。90年代は無双状態だった。それと意外と知られてないが、ハーレイ・ジョエル・オスメントはこれがデビュー作だよ。

 

ここからはネタバレ有りの感想になるのでご注意くださいな。

 

 

 

 

感想

  • 作中に何度もあるエンディングレベルのシーン
  • アメリカ史を一般人の目線から見ている
  • 90年代最高峰の純愛ドラマ

一言でいえば「気軽に観れる超名作」

映画とは約2時間の間に起承転結を盛り込んだ映像エンターテイメントだが、面白い作品には共通点があると僕は思っている。それは冒頭の掴み、話の転機のタイミング、山場からのクライマックスが必ずあるという事。もちろん全く違うアプローチなのに面白い名作もあるんだけども。

今作品の監督であるロバート・ゼメキスは王道中の王道のような作品を作る方。バック・トゥ・ザ・フューチャーを観た事がある人なら何となく言いたい事はわかると思う。なんというか、年に1本くらいしか映画を観ない層にも「素直に面白い!」「観て良かった」と言わせる作品を作ってくれるのだ。今作もまさにそれで、なんだったらながら見したって感動してしまう。そこには音楽やVFXを駆使した秀逸なシーンなど仕掛けは色々あるが、もはやフォレスト・ガンプは細かい事は抜きに笑えるし泣ける。

今作品はたくさんの魅力的な登場人物が出てくるが、僕が好きなのは誰よりもママだ。ガンプは人より知能が劣った子だった為に小学校の先生から養護学校を勧められてしまうが、ママは先生と寝てまでガンプを普通の公立小学校に入学させたり、街中で足に脚装具を付けているガンプを見ていたオジサン達に「何見てんだ!」と怒ったり・・・シングルマザーの彼女はハンデのある息子を守る為に強くなったような人なのだ。

お前は皆と同じなのよ!何も変わらない

ママがガンプに力強く説くシーンは冒頭なのにいきなり泣ける。そしてガンプはママの教えを実直に守り行動する事で数多の奇跡を起こしていく。例えばアメフトで全米代表に選ばれたり、軍隊に加入しベトナム戦争での活躍で名誉勲章を受賞したり、卓球でまたも全米代表に選ばれて有名になりテレビでジョン・レノンと共演したり、エビ漁で大成功し有名な会社の社長になったり、目的もなく走り続けていたらマスコミが注目して一躍有名人になったり。でもガンプにとってはママの教えや誰かが教えてくれた事を守ってるだけだったり、ベトナム戦争で失った親友との約束を果たしただけだったりと、世に言う努力という努力をしてるわけではない。しかもガンプはそれに驕りもせず、まるで風にのってただ彷徨ってるかのように普通に生きているのだ。

ただ、上にあげた奇跡の度にまるで壮大なエンディングを迎えるかのような演出がされており、これがもう泣けるわ笑えるわ。昨今は過去の映画をドラマ化していく流れがよくあるが、ここまで見せ場があるストーリーなんだから今作品こそドラマ化しろ!と思っている。逆に言えばよくもまあこんな重厚なストーリーを約2時間20分ほど?にまとめたな、と。

ドラマ化しろ!フォーレスト!ドラマ化しろー!

アメリカ史の主要人物勢ぞろい!

と、まあストーリーだけでも存分に楽しめるのだが、この映画にはもう1つのテーマみたいなものがある。それはアメリカ史だ。

作中には歴代大統領やエルビス・プレスリージョン・レノンなどアメリカの有名人が沢山出てくるし、アメリカ史においての重要事件であるベトナム戦争ウォーターゲート事件KKK、他にも60年代後半からムーブメントとなったヒッピー文化や、80年代にアメリカで流行した「Sit happens」という言葉だったり。色々な形でガンプとリンクしている。ただガンプ自身はよくわかってなく、サブタイトルにもあるように一期一会を楽しんでいるだけなのだ。

それがどこか大衆の目線で史実を見ているように感じ、どことなく流して観れるというか、良い意味で「ふーん」となれるのだ。特にベトナム戦争で名誉勲章をもらったガンプが反戦デモで演説をするシーンなんてかなりエッヂが効いてるが、それよりもジェニーとの再会に涙してしまう。

僕は本記事を書くにあたって人生で5度目となる鑑賞になったけど、改めて今作品のジャンルを考えると非常に難しい。アメリカ人にとってはもしかしたらあるあるコメディに見えるかもしれないし、人によっては白人至上主義のプロパガンダだ!と言うかもしれない。一応、フォレスト・ガンプの人生を描いたヒューマンドラマであるのは間違いないんだが・・・ちなみに僕には恋愛映画に見えた。

ガンプが生涯愛したジェニー

ガンプには幼少の頃から幼馴染のジェニーという友達がいる。そしてガンプはベトナムで戦っている時もエビ漁している時もいつだってジェニーを想っている。しかしジェニーはガンプの気持ちは知りつつも応じず、当時の若者らしい堕落の人生を歩み続け、薄っぺらい反戦野郎と同棲してみたり、ヒッピーとなり薬物中毒になったりと・・・気が付けば自殺まで考えるようなどうしようもないビッチになっていた。しかも、一方でお金持ちとなり悠々自適に実家で暮らしていたガンプの元に金で困ったのか何なのかフラっと来て急に同棲しだす。それでもガンプは何も聞かずただ一緒に暮らしジェニーを大切にしてくれる。

結婚しよう

とうとうガンプはジェニーにプロポーズをするが、彼女は「私なんかとは・・・」と断りつつも・・・その夜にガンプと愛し合う。が、次の日の朝に出て行ってしまう。もうわけわかんねーよ!と普通の男なら切れるレベル。だがこれだけでは終わらない。数年後のある日、失踪したジェニーから手紙が届き会いに行ったガンプ・・・そこにはガンプとジェニーの間にできた子供がいたのだ。で、ジェニーは不治の病に侵されている事を伝え、その上で「結婚してくれる?」と。もはやクズ中のクズだ。僕がガンプの友達なら「あんな女やめとけ!」と忠告するだろう。もちろん彼女の生涯を考えると同情の余地はあるが、不治の病だって薬物とSEXに溺れた日々を考えたら何の病気だろうと自業自得に見えてしまうし、子供にいたっては本当にガンプの子なのかさえわからない。

涙が出てしまうのは、そんな事は一切気にせずジェニーと結婚し最期を看取り、残った子供も愛し育てていく素晴らしい親となったガンプの姿なのだ。加えてガンプはこのジェニーの存在があったからこそ、このような価値のある人生を歩めたのは認めざるを得ない。

チープな駆け引きとしょうもない思い出を片手に描くクソみたいな恋愛ドラマなど足元にも及ばない、圧倒的な純愛に生きたフォレスト・ガンプの数奇な人生・・・映画史において、これほどの名作はそうそう無いと言っていい。

評価

本記事は僕なりにこの映画を一人でも多くの人に観てもらいたいと思いながら書いた。が、フォレスト・ガンプの30%ほどしかプレゼンできてないと思う。というのもダン中尉親友のババの存在や作中の時代に合わせた音楽など・・・この映画にはとてつもない魅力がまだまだあるからだ。でもそれらは是非まだ観てない人達が自分の目で観て感じてほしい。

それにしても・・・バック・トゥ・ザ・フューチャーでもそうだったけどロバート・ゼメキス監督は60~80年代を描くのがうますぎる。そしてお笑いでいうところの天丼の使い方もまたうますぎる。たまに今作品を含め大衆的でPOPな映画をこき下ろす人達がいるけど、ただの逆張り中2病野郎なので気にしないでね。間違いなく不朽の名作なので安心して観てほしい!

では、良き映画の時間をお過ごしください。