映画「どろろ」あらすじ、感想【祝アニメ化!でも実写版の続編は・・・】

どろろ

妻夫木聡 x 柴咲コウという元カップルがW主演した漫画の実写映画。

2019年1月よりアニメもスタート!元々原作は打ち切りになった作品・・・手塚治虫先生も天国で喜んでる事でしょう!

作品情報

2007年公開作品。撮影はニュージーランドで行われた為、相当なお金が投入された。

原作の漫画は1967年~1968年にサンデーで掲載されていたけど、実は当時人気がなかったらしく打ち切りとなっている。(第1部完結という形で事実上未完)
その後、少しずつ再評価され、実写映画化、そして改めてアニメ化も実現したという不思議な作品。

あらすじ

終わりの見えない戦国の世を憂う武将・醍醐景光は、戦乱の世を治める力を得るため、自分の子の体48箇所を48体の魔物に差し出す。こうして生まれた百鬼丸は、医師・寿海に仮の体と護身のための妖刀を与えられ、見事な成長を遂げる。やがて、魔物を倒すごとに奪われた体の一部を取り戻すことを知った百鬼丸は、魔物退治の孤独な旅に出る。ひょんなことで百鬼丸の存在を知ったコソ泥どろろは、百鬼丸の強さの象徴である妖刀を奪うため、その旅を追いかけ始める…。

どろろ

amazonより

キャスト、スタッフ

原作: 手塚治虫

監督: 塩田明彦

音楽プロデューサー: 桑波田景信
音楽: 安川午朗、福岡ユタカ

百鬼丸 – 妻夫木聡(幼少期:鈴木宗太郎)
どろろ – 柴咲コウ(幼少期:橋本くるみ)
多宝丸 – 瑛太
醍醐景光 – 中井貴一
百合 – 原田美枝子
琵琶法師 – 中村嘉葎雄
寿海 – 原田芳雄
火袋(どろろの父) – 菅田俊
お自夜(どろろの母) – 麻生久美子
地獄堂の住職 – 山谷初男
鯖目 – 杉本哲太
鯖目の奥方 – 土屋アンナ
チンピラ – 劇団ひとり
チンピラ – インスタントジョンソン
占い師 – きたろう
飯屋の親父 – 寺門ジモン
子捨て村の住民夫婦 – でんでん、春木みさよ

こうしてみると結構豪華なキャストですよね。個人的に好きな役者がそろっていて嬉しい作品でございました。

ちなみにエンディング曲はMr.Childrenフェイク

 

ここからはネタバレ有りの感想になるのでご注意くださいな。

 

 

 

 

感想(ネタバレあり)

  • 大人になってもワクワクする世界観
  • ただのイケメンと美女の映画じゃない
  • 本当は3部作だったらしい

男女の凸凹コンビvs圧倒的な悪

結論からいうと僕は素直に面白かった

今作品の原作は連載当時、あまりにも暗い世界観で子供達が本気で泣いてしまい、その親御さんからクレームの嵐・・・結果打ち切りとなってしまったそうだ。でも世界観や設定、あらすじをみてワクワクした人は多いんじゃないだろうか?

男女の凸凹コンビvs圧倒的な悪という構図は名作によく使われる手法で、このどろろもまさにそれ。有名どころだとリュック・ベッソン監督のレオン、日本だと堤幸彦が作ったケイゾクSPECなど。なんだろう、バランスがいいのか見やすいのか・・・何にしても1960年代にこれを作っていた手塚治虫に驚くよ。

とはいえ、僕は正直あまり期待せずに見始めた。とりあえずイケメンと美女で冒険させてミスチルに歌わせときゃいいとか、そのくらいだろ?と。ええっと・・・すみませんでした!本当に良かった!特に妻夫木聡は怪演だったと思う。というか、妻夫木聡ってイケメンすぎるが故、昔は完全に客寄せパンダだったのでどうも演技に着目されにくいところがある。僕は中島哲也監督の渇き。を観てから彼の印象がガラッと変わった。この人、意外と演技幅があってイカれた役は特にハマるのだ。今作品では主人公をクールに演じているが、声のトーンや目線など細かい部分で百鬼丸の背景をしっかりと表現していたと思う。もう一人の主人公、柴咲コウは決して名演技とはいわないが、本来役者がにじみ出してはいけない頑張っている感があり、それがまたどろろのあどけなさに繋がっていたように感じた。

そして圧倒的な悪である今回のラスボス役・中井貴一、もちろん安定の演技力で観ていられるけど他にもっとフィットする役者がいそうな気もしたね。誰??と言われると僕もパっと出てこないけども。

日本らしいファンタジー大作

この映画のMVPは音楽だったと言いたい。

今作品のテーマは人の生きる道。百鬼丸とどろろが魑魅魍魎と戦い、必死に生きる様を描いている・・・つまりまあまあ重いのだ。しかも手足を切り貼りした体とか生首とか手塚先生らしいエグい描画がてんこもり。こんな作品をゴリゴリにシリアス路線で描いたら観客は途中で観るのをやめてしまいそうなレベルだ。

そんな重厚な世界観をふわっと軽くしてくれていたのが音楽と柴咲コウだったかと感じる。柴咲コウに関しては先に書いたように演技力の低さが逆にあどけなさを演出していただけかもしれないけど、とにかく良かったのは良かったんだ。そして問題の音楽・・・まさかのメキシカンミュージックでコミカルなリズムなのに、その中に哀愁が感じられ荒廃した風景と戦闘シーンが妙に合っていた。ラテンミュージックまでいくと雰囲気が明るくなりすぎるし、大作らしくオーケストラ的な音にしたら暗いというか重くなりすぎただろう。うん、メキシカンが丁度よかったんだ。

途中2人の主人公が立て続けに魔物を倒しまくるシーンは観ていて爽快感があるし、なんというか変な面白さがある映像だったよ。ちなみにメキシカンミュージックの他に琵琶の音色も使われていたが、これまた妖艶でありブレーキを踏むかのように映画のスピード感を良い意味で抑えていたね。

音楽プロデューサー: 桑波田景信
音楽: 安川午朗、福岡ユタカ

改めて映画においての音楽の重要性を再認識したなー。僕はあまりよく知らなかったけど、安川午朗を調べたら恐ろしい数の映画音楽を手掛けていたよ。

評価

と、まあまあ良評価となったが・・・

シビアに一本の映画作品として観ると、どこか大味というか安っぽさみたいなものがあったのは否めない。ありゃわざとなんだろうか、特に魔物と戦うシーンは昔のウルトラマンを思い出させるかのような感じ、でも作品全体に違和感があるわけじゃないのが不思議。というわけで人によっては駄作認定まであるかもしれないが、役者陣は別に悪くなかったし、世界観は荒廃系と大好物だったので個人的には良かった。

ちなみに今作品・・・実は3部作予定だったとか。この1本目の興行収入もよかったんだけど、残念ながら予算的に2作目3作目は凍結案件らしい。それと妻夫木聡と柴咲コウが破局したのも一つの理由だろうね。あーもったいない。

手塚治虫の漫画ってたまに無性に読みたくなりませんか?僕は世代じゃないけど火の鳥とか何度読み返したか・・・今の10代など若い世代はより触れる機会が減ってるだろうから是非キャストを変えてでもまた実写映画化してほしいと切に願う。

アニメの方もかなり面白いので観てない人はチェックしてみてくださいな!

では、良き映画の時間をお過ごしください。