映画「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」あらすじ、感想【コメディの王道】

帰ってきたMr.ダマー バカMAX!

2014年公開。ファレリー兄弟が監督・脚本のコメディ映画です。

彼らの処女作であるジム・キャリーはMr.ダマーの20年ぶりとなる続編・・・1作目には腹がねじ切れる程笑わせてもらいましたが、続編なんてあったんですね!Amazonプライムで見つけたので早速鑑賞したところ、またも声出して笑わせてもらいましたw理由は後述しますが、この映画をよくあるオバカ映画となめない方がいいです。ただ鑑賞すると頭が悪くなる可能性があるので、そこだけ自己責任でお願いします。

本記事ではあらすじ、キャスト・スタッフ情報の他に、個人的な感想、視聴方法も記載しています。

ジャンル:コメディ
作品時間:108分

作品情報

原題は「Dumb and Dumber To

馬鹿超馬鹿という意味なんですが、前述したように20年ぶりの続編ですので「2」となります。ただ残念な事にあまりにも頭が悪かったので「Two」を書き間違えてしまったようですね。こんなお下劣で馬鹿馬鹿しい映画がアカデミー賞などの映画祭で受賞などできるわけもないんですが、めっちゃくちゃ面白いのは保証します。そしてこの映画を作ったファレリー兄弟は本当に素晴らしい映画人だという事もお約束しますよ。

ラズベリー賞でもいいから何か賞をあげてほしいものですw

あらすじ

2人の犬型ワゴンでの旅から20年・・・ロイドは重病でずっと入院をしていたが、それは相棒ハリーをだます為のギャグであった。そのハリーは腎臓移植を必要としており、ロイドと共にドナーを探す事になるが、ハリーの元恋人フリーダを訪ねたところ、なんと娘のペニーが生まれていた事を初めて知る。何とか腎臓ドナーを頼む為にペニーの居場所を聞くが、フリーダは高名な科学者ピンチロー博士の養子に出していた。2人は娘ペニーに会えるのか!?

キャスト、スタッフ

監督 – ファレリー兄弟
脚本 – ファレリー兄弟、ショーン・アンダース、ジョン・モリス、ベネット・イェーリン、マイク・チェローネ

ロイド・クリスマス – ジム・キャリー
ハリー・ダン – ジェフ・ダニエルズ

ペニー・ピンチロー – レイチェル・メルヴィン
バーナード・ピンチロー博士 – スティーヴ・トム
フリーダ・フェルチャー – キャスリーン・ターナー

アデル・ピンチロー – ローリー・ホールデン
トラヴィス&キャプテン・リッピンコット – ロブ・リグル
ロイ・ベイカー博士 – ドン・レイク

アイス・ピック – ビル・マーレイ(カメオ出演)

ビル・マーレイが出てるなんて気づきました?ロイドの入院中にハリーと同居していた黄色い防護服着てた人だそうです。気付く要素は全くありませんが、コメディ界の最重要人物が出てるというのは嬉しいものですw

※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。

 

 

感想

  • 観ると馬鹿になる映画
  • ジム・キャリーはこれでいい!
  • 極上のくだらなさがクセになる

観ると頭が悪くなる映画

本当くだらない、ただただ面白いw

まずはじめに言っておくと、今作品は続編と言っても1作目を観ておく必要性はほとんど無いwロイドハリーという2人が主人公、彼らは貧乏でバカだけど憎めない奴ら・・・前提知識はこんなもんでOK。というか冒頭数分で2人がどれ程バカかすぐにわかるから安心してほしいw

ストーリーも2人がハリーの娘に会いに行くというロードムービーになってるけど、正直どうでもいい。そんな事よりも前作から継承している不謹慎極まりないブラックジョークシモネタを存分に楽しむ映画だ。

どんなジョークが飛び交うかというと、例えば1作目でも出てきた盲目のビリー君・・・州で1番のレア種の鳥愛好家となった彼に、20年ぶりに目覚めたロイドは早速ぶっ放す。

「鳥肉はレアが最高だよね!」

このコンプラをガン無視した低俗極まりないジョークがずーっと続くんだ。観客の中には嫌な気分になる人もいるかもしれないけど、ロイドとハリーというまるで小学生のような2人の底ぬけた明るさによって全て許せると思う。

社会風刺や重いテーマ、頭を使う謎解きミステリーや、深く考えさせられるバッドエンドなど・・・様々な映画があるけど、こうした何も考えずただ笑わせてくれる映画というのも素晴らしいよね。

観たら少しだけ頭が悪くなると思うけど、その代わり少しだけ幸せになれる事を約束するよ。

ジム・キャリーの顔芸は世界一

主役1人で大勢の客を呼べる役者というのは限られている。

ブラッド・ピットレオナルド・ディカプリオトム・クルーズあたりは長い事最前線にいるよね。次世代だとライアン・レイノルズドウェイン・ジョンソン、あとはロバート・ダウニー・Jr.とかもMCU以降すごい事になってきた。ちなみにライアン・レイノルズで2,700万ドルだけど、今作品のジム・キャリーという俳優は、一時期世界で1番出演料が高い時期があってね・・・その額3,900万ドルwつまり尋常じゃないくらい客を呼べる役者なんだ。

残念ながら近年は人気も失速・・・恋人の自殺などプライベートもあまりうまくいっておらず、少し元気がないように思えるかもしれないけど、それでも今作品を観れば何故ジム・キャリーが一時期大人気になったかよくわかる。ゴム人間とも言われる彼の顔芸は観てるだけで笑えてしまう。演技が上手い下手とかどうでもよくなるレベルなんだ。

相棒のハリー役であるジェフ・ダニエルズも相変わらずいい。実は今作品の1作目で一気に知名度を押し上げた人なんだけど、僕はジム・キャリーとバカげたキャラクターを演じている時が1番輝いているように思うよ。

2019年現在・・・ジム・キャリーは1962年1月17日生まれの57歳、ジェフ・ダニエルズにいたっては1955年2月19日生まれの64歳だからねwこんなお爺ちゃん2人が映画の中で屁をこいてゲラゲラ笑ってるんだから、癒されないわけがないよ。

ファレリー兄弟という映画人

ピーター・ファレリーボビー・ファレリー、彼らは兄弟で映画監督をしている生粋の映画人だ。

1994年、今作品の1作目で監督デビューしてから、一貫してオバカなコメディ映画を撮り続けてきた2人・・・有名な作品だとキャメロン・ディアス主演のメリーに首ったけも彼らの作品だ。

今作品は1作目と変わらないテンションと馬鹿馬鹿しいシモネタ、そしてコンプラそっちのけの不謹慎なジョーク・・・そんなくだらない時間が詰まっているんだ。正直言ってこんなオバカな映画の批評なんて野暮だってわかっていたけど、どうしても誰かにオススメしたくなったんだよね。20年の時を経てお爺ちゃんとなったジム・キャリーとジェフ・ダニエルズを再招集してくれた事も、またも自身で脚本を手掛けてくれた事も・・・何もかもが素晴らしい。

この人達の映画には、必ず本物の障害者が障害者役として出てくる。もちろんある方面からはバッシングもあるけど、彼らは障害を個性の一部と捉えているんだそうだ。色々な意見があるだろうけど外野の声なんて気にせず、これからも最高に笑える映画を作り続けてもらいたいと僕は思ってるよ。

ちなみに・・・このファレリー兄弟の兄であるピーター・ファレリーこそがアカデミー作品賞を受賞したグリーンブックの監督だからね。冗談抜きでこの兄弟をなめない方がいい。

間違いなく彼らは素晴らしい映画監督であり、彼らの作ったこのくっだらない映画は極上のコメディだ。

評価、視聴方法

何かに悩んでる人に超オススメ

これ程まで頭をカラッポにして観れちゃう映画は大変貴重だと僕は思います。

はっきり言ってジム・キャリーの歩き方1つで笑えるので、ストーリーや演出なんてもはやどうでもいいんですけど、意外としっかりとした構成と面白い脚本で仕上がってるんですよwあと個人的に好きなのがロイドとハリーの服装・・・確かにこういう奴らいそう感がすごいんですw

この映画には深みなんて一切ありません。浅瀬でピチャピチャやってるだけなんですが、人生で迷い焦っている時なんかの気分転換にいかがでしょう?間違いなく笑えますし、人によっては呼吸困難になるほどツボりますよw

たまには脳を休ませないと煙が出てきちゃいますから、ぜひ彼らに癒されてみてください!

「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」の視聴方法

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「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」をamazonで観る

こういう軽い気持ちで観れる映画なら少林サッカーなどを手掛けたチャウ・シンチー監督の西遊記~はじまりのはじまり~が超オススメです!それと前述した同監督によるハートフルコメディ映画グリーンブックも必見ですね。

では、良き映画の時間をお過ごしください。