映画「海街diary」あらすじ、感想【万引き家族の是枝監督】

海街diary

2015年公開、キャストが豪華、アカデミー賞取りまくりの鉄板作品

10分に1人のペースで有名な役者が出てくるレベルなので、それだけで存分に楽しめるよ。

作品情報

第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品

  • 最優秀作品賞
  • 最優秀監督賞(是枝裕和)
  • 優秀脚本賞(是枝裕和)
  • 優秀主演女優賞(綾瀬はるか
  • 優秀助演女優賞(長澤まさみ、夏帆
  • 新人俳優賞(広瀬すず
  • 優秀音楽賞(菅野よう子
  • 最優秀撮影賞(瀧本幹也)
  • 最優秀照明賞(藤井稔恭)
  • 優秀美術賞(三ツ松けいこ)
  • 優秀録音賞(弦巻裕)
  • 優秀編集賞(是枝裕和)

脚本よくて、主要4女優が受賞して、音楽、照明、美術、編集も完璧とか・・・過去最高の邦画説まである。

あらすじ

まぶしい光に包まれた夏の朝、三姉妹に届いた父の訃報。 十五年前、父は女と出て行き、その後、母も再婚して家を去った。 三姉妹を育てた祖母もとうに亡くなり、広くて古い鎌倉の家には、彼女たちだけが残った。 両親へのわだかまりを抱えた、しっかり者の長女の幸と、そんな姉と何かとぶつかる次女の佳乃、マイぺースな三女の千佳。 三人は父の葬儀で、腹違いの妹すずと出会う。 頼るべき母も既に亡くし、それでも気丈に振る舞う、まだ中学生のすず。 そんな彼女の涙を見て、幸は、別れ際に「いっしょに暮さない?」と誘う。 そして、秋風とともに、すずが鎌倉へやって来る。 四人で始める新しい生活。 それぞれの複雑な想いが浮かび上がる――。(C)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

海街diary

amazonより

キャスト、スタッフ

監督・脚本・編集 – 是枝裕和

香田幸(三姉妹の長女) – 綾瀬はるか
香田佳乃(三姉妹の次女) – 長澤まさみ
香田千佳(三姉妹の三女) – 夏帆
浅野すず(三姉妹の異母妹) – 広瀬すず
佐々木都(三姉妹の母) – 大竹しのぶ
椎名和也(医師、幸の恋人) – 堤真一
二ノ宮さち子(海猫食堂の店主) – 風吹ジュン
福田仙一(山猫亭の店主) – リリー・フランキー
菊池史代(大船の大叔母) – 樹木希林

その他にも加瀬亮、鈴木亮平、坂口健太郎と全員主役級・・・しかも音楽は菅野よう子!

なにこれ・・・なにこれー!

 

ここからはネタバレ有りの感想になるのでご注意くださいな。

 

 

 

 

感想(ネタバレあり)

演技と風景と音が自然すぎるんです

2時間じゃ足りない、ずっと観ていたくなる!

全員主役

恐ろしいほどのリアリティ

これだけいい役者使えば誰でも名作作れるわ!

と、是枝監督をDISりたかったが観終わったら言えなかった・・・シンプルに名作だ。理由はこの作品の特徴・・・それは山場らしい山場がほぼないという点である。ただ淡々と4人姉妹の日常と小さな気持ちの変化を描いているだけなのだ。普通は序盤に見せ場を作り、40分前後で話に変化を出し、残り30分あたりからクライマックスへと煽りだす。むしろ名作は往々にしてこの方程式に沿っているものなのだが、この作品は全くそうなってないのに観終わったら「いい映画だなあ・・・」と思わせてしまう。こんな映画は滅多に出会わない貴重な作品だ。

個人的に何故これが名作になっているか考えてみたが、まず役者陣の超自然体演技とセリフ回し。一番わざとらしいのが誰だったかと言えば長澤まさみになるが、そもそも佳乃という次女のキャラクターなだけなわけで。とにかく全役者が自然すぎて没頭できるのだ。次に風景、つまりロケーションだがこれがまた素晴らしく眺めているだけで癒される・・・しかも過剰演出が一切なく超自然である。

そして何よりも・・・菅野よう子の作る音が問題だ。これ、映画観ていて菅野よう子の音を意識して聴けた人は何人いただろうか?それくらい良い意味で”目立たない“のだ。何なら蝉の鳴き声や足音など自然の音と交じり合っていて”より自然に“なっていると言っていい。

これら全ての要素が絡み合って恐ろしいほどのリアリティが生まれており、そのリアリティこそが名作へと昇華している理由だと思われる。

是枝監督、今までなめてました。すみませんでした。

優しさの極致、美しさの極限

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず

よくまあこんな美人の人気女優を4人も集めたものだ。正直この4姉妹の美貌に惹かれて観た人も多々いると思うが、エンドロールの頃には彼女らの美貌よりもむしろ、演技力に感嘆した人が多いのではないだろうか?どのシーンも絵になるのは当たり前だけど、その上でセリフ回しがどことなく田舎のノンビリとした空気が漂っていて心地よいし、4人とも個性がしっかりとにじみ出ている。

バイプレイヤーたちもひとりひとりが”目立たない個性”で演出しており、なんというか映画全体のバランスが良いのだ。それはこの作品自体が持つテーマである、人の優しさだったり心の美しさをより引き立てている。

そんなホッコリとした空気感が2時間続いて後味の良いまま映画は終わる。僕が最後に思ったのは「まだ観たい!」だった。今後の4人に大きな出来事がなくてもいいから、ただただ平和な生活を垂れ流してくれー!っと是枝監督に求めたくなったのだ。

評価

いやーこりゃ全員主役級なわけだ。

正直、僕はあまり是枝監督が好きとは言えないが、この作品は大好きな一本と声を大にして言いたいです。決して主役級の役者が全面に出た監督のオナニーではなく心が洗われるような素敵な映画となっているので、観た事ない人も騙されたと思って観て欲しい!ただの鎌倉という海の街に住む4人姉妹の日常・・・なるほど、まさに海街diaryだ。是枝監督、おみそれしました。

では、良き映画の時間をお過ごしください。