映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」あらすじ、感想【ディカプリオ怪演!】

ウルフ・オブ・ウォールストリート

20代で証券会社を設立し億万長者となった実在の元株式ブローカー・ジョーダン・ベルフォートの自伝映画です。

お金があれば全て解決する!

彼の正論は下品かもしれませんが、グサグサと心に刺さる人もいるんじゃないでしょうか?僕個人的には苦手なタイプの人間ですが、映画としては面白い作品ですよ。

ジャンル:クライムノンフィクション
作品時間:180分

作品情報

マーティン・スコセッシ x レオナルド・ディカプリオ

この2人がタッグを組むと名作が出来上がります。この作品もアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞の5部門ノミネートと当時の話題作の一つですね。

ちなみに「花殺し月の殺人」(2019年夏公開予定?)という作品でまたもやこの2人が一緒にやるそうです。仲が良いのでしょうねw

あらすじ

一攫千金を夢見るジョーダン・ベルフォートは、ウォール街の証券会社に就職する。しかし、トレーダーとしてデビューを飾る日に“ブラック・マンデー”が起こり失業・・・。その後レストランで出会ったドニーとドラッグのディーラーを雇い株式会社を設立、1ドルにも満たない“ペニー(クズ)株”を巧みな話術で金持ちに売りつける商法で巨額の富を手にする。一気にウォール街のカリスマとなったジョーダンは、稼いだ金を高級車やドラッグ、娼婦につぎこみパーティ三昧の狂乱の日々を続けるが・・・。【R-18】

キャスト、スタッフ

監督 – マーティン・スコセッシ
脚本 – テレンス・ウィンター
原作 – ジョーダン・ベルフォート

ジョーダン・ベルフォート – レオナルド・ディカプリオ
ドニー・アゾフ – ジョナ・ヒル
ナオミ・ベルフォート – マーゴット・ロビー
マーク・ハンナ – マシュー・マコノヒー

マシュー・マコノヒーは序盤の少ししか出ないけど僕は好きな俳優の一人です。

※ここからはネタバレもあるのでご注意ください。

 

 

感想

  • ジェットコースターのような3時間
  • ディカプリオの怪演は一見の価値あり
  • スコセッシ監督が問いかけるラスト

コメディになるくらいイカれた人生を描く

ただの詐欺師なのに数多の人がお手本にする・・・それがジョーダン・ベルフォート。ちなみにホリエモンこと堀江貴文さんも尊敬しているらしい。

物語はジョーダンが新米株屋として就職するところから描かれるが、早速上司(マシュー・マコノヒー)から「株は幻想だ、客が儲けて現金化すれば現実になる。でも現実に戻さず今度は違う株に再投資させろ。そうすれば手数料が我々の財布に入り続けるよ」と教わる。まさにクズだが実際そうだよね。僕はマシュー・マコノヒーが好きなのでこのシーンが一番のお気に入りかも。

さて、ジョーダンは資格も取得しやる気満々!ここからのし上がるんじゃい!って出社した初日にまさかの会社が倒産wwというわけで、奥さんに相談しつつドニーとの出会いもありつつ起業する事になる。しかし社員が圧倒的に足らないので人を雇う事にしたジョーダンはある人達に目をつける。マリファナの売人をやっている悪い人達だ。彼らをスカウトする為、一緒に呑みに行くシーンがあるんだけどココは非常に良いシーンがある。

この時ジョーダンはブラッドというチンピラに「オレにこのペンを売ってみろ」と問いかける。するとブラッドはペンを受け取り「そのナプキンに名前を書け」と返す。ジョーダンにペンの必要性を作ったわけだ。シンプルだけど需要と供給を明確に説明している面白いシーンだ。こうしてジョーダンはこの愉快なワルたちと仲良くなり、彼らに営業トークを教え込んで会社を数年で一大企業に成長させていく。

ここまでがプロローグ、40分もあるが一切だれない。スコセッシの手腕とディカプリオの演技だけで楽しませてもらえる。

クズの自伝を映画に昇華させたスコセッシ監督の手腕

序盤のエピソードだけでも本当の話とは思えないほどぶっ飛んでるが、ここからもっと狂気になる。

  • ボロ儲けのジョーダン達は毎日ドラッグを片手に打合せ。
  • オフィスの廊下には「社内SEX禁止!」の張り紙。
  • 社員全員、会社で乱交パーティー。

恐ろしい事にこれが事実だそうでwしかし仕事においても詐欺しまくりのジョーダンはとうとうFBI捜査官目をつけられる。

さて、改めてこれはジョーダン・ベルフォートの実話に基づいたただの自伝である。これをスコセッシ監督が映画に昇華させているのだが、その布石がこのFBI捜査官のパトリック・デナムであり、その人となりは誠実で寡黙、途中ジョーダンに「地下鉄でみじめな女房の待つ家に帰れ」と罵倒されるシーンがあるように、地下鉄で通勤する庶民的な人間として描かれている。ただ、これは3時間映画内の数分で描かれるのだ。物語はすぐさまジェットコースターに戻されるが、この小さな布石がラストシーンを大きく考えさせるものになっていくんだよね。

ジョーダン・ベルフォートの人生は波乱万丈すぎて、この布石がなくても痛快コメディ作品として楽しめるだろうけど、僕はこのスコセッシ監督の布石がなければ面白い映画とは言わなかったと思う。

悪党として紹介されるジョーダン・ベルフォート

作中ずーっと乱痴気騒ぎしているジョーダンはとうとう会社のCMまで作り出す。

しかしそのCM撮影中にFBIはジョーダンを逮捕する。妻は愛想が尽きて離婚を決意、ジョーダンは裁判にかけられ有罪判決を受け刑務所に収監される事となる。この急転直下が現実だったっていうんだからすさまじいね・・・。

3時間に及んだジェットコースターも終わり、シーンは地下鉄に揺られるFBI捜査官のパトリック・デナム、彼の目に映るのは車内の普通の服を着た老夫婦や若者など庶民達だ。パトリックは何とも言えない表情で彼らを見つめている。一方、ジョーダンはというと・・・収監された刑務所でテニスに興じながら「ここでもすべて金で買える」と一言・・・。

とうとうラストシーン、刑務所を出てからジョーダンは世界各地で公演を開き、聞きに来た人に問いかける「私にこのペンを売れ」と。

※ちなみに、この時ディカプリオを「最高の悪党」と言って迎え入れた司会役の人がジョーダン・ベルフォート本人なんだけど、このラストのディカプリオ・・・それはそれは悪党の顔つきだったんだ。

スコセッシ監督から、どちらの人生が幸せと思える?と言われたような気がしたのは僕だけだろうか?

評価、視聴方法

ジョーダン・ベルフォートは楽しい人生だったのか?

スコセッシ監督は綺麗にジョーダン・ベルフォートの自伝を描いてくれていますが、それだけなら面白い映画とはならなかったと思いますね。大金持ちだけどクズの極みのような人生を歩むジョーダンと、荒波は立たないけど庶民的な生活をするパトリック、そして地下鉄にいた普通の人達・・・この比較があって初めて映画として素晴らしいものになっていると感じましたね。というより・・・

果たしてジョーダン・ベルフォートは、そもそも本当に楽しい人生を歩んできたと言えるんでしょうか?

これは彼自身しかわかりえないかもしれませんが、もしかしたら逆にめちゃくちゃ辛かったんじゃ・・・?と、僕はこの映画を観て何となく思ってしまいました。どうしてもラストシーンがスコセッシ監督の皮肉のように感じてしまいましたね。

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の視聴方法

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同じくスコセッシ x ディカプリオの傑作「シャッターアイランド」もめちゃくちゃ面白いので良ければ~!

では、良き映画の時間をお過ごしください。