映画「フレディ vs ジェイソン」あらすじ、感想【ホラー映画の2大スター共演!】

フレディ vs ジェイソン

2003年公開、13日の金曜日エルム街の悪夢が夢の共演。

当時、友達と映画館に観に行ってゲラッゲラ笑った覚えがありますねw元々配給会社が違ったんですけど、パラマウント→ニューラインシネマに権利売却する事によって実現となりました。

冗談抜きで僕の個人的な映画ランキングTOP10に入る素晴らしい作品なので、超オススメですよ!

本記事ではあらすじ、キャスト/スタッフ情報の他に感想や視聴方法も記載しています。

ジャンル:ホラーアクション
作品時間:97分

作品情報

エルム街の悪夢やスクリームを監督したウェス・クレイヴンの原案から、13日の金曜日の生みの親であるショーン・S・カニンガムが制作に携わる形で生まれた本作。当時友達と観に行く際に、この2人の名前だけで変な事にはならなそうだねと話してましたね。

ちなみに監督ロニー・ユーは香港でホラー系の作品をよく撮ってた人。僕はよく知りませんでしたが、チャイルド・プレイのチャッキーの花嫁の監督さんだそうで。

あらすじ

フレディが人々の夢に侵入し殺戮を繰り返した惨劇から10年・・・エルム街の住民達は、今や殆どフレディの存在を忘れ去っていた。忘れられてしまう事で人々は悪夢を見なくなり、残忍な殺戮ができなくなってしまうと危惧したフレディは、現実世界の殺人鬼ジェイソンを操り、再びエルム街に恐怖を蘇らせる事を画策する。しかしフレディの狙っていた獲物さえも殺しまわるジェイソン・・・フレディは邪魔になったジェイソンを始末しようとするが・・・?

キャスト、スタッフ

監督 – ロニー・ユー
脚本 – マーク・スウィフト、ダミアン・シャノン
製作 – ショーン・S・カニンガム
原案 – ウェス・クレイヴン、ヴィクター・ミラー

フレディ・クルーガー – ロバート・イングランド
ジェイソン・ボーヒーズ – ケン・カージンガー

ローリー・キャンベル – モニカ・キーナ
ウィル・ローリンズ – ジェイソン・リッター
キーア – ケリー・ローランド
ギブ – キャサリン・イザベル
チャーリー・リンダーマン – クリス・マークエット

マーク・デイビス – ブレンダン・フレッチャー
トレイ – ジェシー・ハッチ
ビル・フリーバーグ – カイル・ラビーン
スコット・スタッブス – ロックリン・マンロー

個人的にはブレンダン・フレッチャーが好きですね!失礼な言い方になっちゃいますが、相変わらずの端折役らしい顔つきがもうたまんないです。(褒めてますw)

ちなみにロバート・イングランドはフレディというキャラクターを今作品にて引退となりました。

※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。

 

 

感想

  • ホラー苦手な人でも入りやすい作品
  • というかホラーというよりアクション映画?
  • 意外としっかりした脚本

ホラー界の2大レジェンド!ジェイソンとフレディ

もはや説明不要のバカ2人

夢の中で殺戮を続け、エルム街の住人を恐怖に陥れたフレディ、そしてクリスタルレイク周辺から宇宙にまで遠征した事がある無差別殺人鬼ジェイソン。彼らが激突するってだけでつまらないわけがない。

映画を全く観ない人でも13日の金曜日だったりエルム街の悪夢って言葉は聞いたことあるんじゃないかな、そういう方々に1つ先に言っておきたいのは、この2作だけじゃなくアメリカのホラー映画というのは決して大作ではないという事。にもかかわらず、誰もが知ってるって結構すごい事だよね。

今作品が特に素晴らしかったのは、1本の映画作品として初めて観る人にもわかりやすく作られていて、2人の主人公をいまいち知らなくても全然楽しめるという点。冒頭でフレディについて丁寧に紹介し、次にジェイソンの代名詞ともいえる夜出歩く女シーンを描いた。開始10分で制作陣に「ありがとう」と声をかけたくなったよ。

というのも、ホラー映画にはちょっとしたお決まりみたいなものがある。例えば前述した夜出歩く女シーン・・・何となくイメージないかな?何故か夜1人で森の中を歩いている女が、ギャンギャンギャンギャン!とうるさい煽り音楽と共に出てきたやばい奴に必ず殺されるというイメージwホラー映画マニアの方々はこのように楽しんでいらっしゃる。

「あ~今回はこのお決まりいれてきたのね、はいはい」

「お、このお決まりの裏かいてきたか。なるほどね」

彼らにしてみれば今作品の冒頭みたいなシーンは冗談抜きで1000回位観てるんだけど、初体験の人達も観やすいよう丁寧にお決まりをやってくれたのが嬉しくて「ありがとう」なのだ。

はっきり言うと今作品に失礼かもしれないけど・・・全く怖くないから観て欲しいw

スプラッター色のあるアクション映画

全く怖くないは言い過ぎたかな・・・僕が麻痺してるだけかも。

誤解してほしくないのは、今作品はちゃんとホラーらしい伏線の張り方をしているしスプラッター描写も入っていて、決して雑に作られているわけではない。CGも良かったし。アメリカのホラー映画は日本ホラーのように怖さ10割じゃなくコメディラインも入っているもので、笑えるシーンがいっぱいある。例えば冒頭に襲われる女の、どうして夜中の湖で泳ごうとしたのか?とか、後半キーアがジェイソンとキスしなきゃいけないとかw

こうしたホラーの古典手法をたくさん使っているんだけど、クライマックスのフレディ vs ジェイソンの戦いが始まると、もはやホラー映画ではなくシュワちゃんばりの格闘アクションになっている。ホラー映画マニアの人達からしたらこのクライマックスだけはちょっと萎えちゃったかもしれないねwただこのラストバトルが僕には異常に面白く感じた。

作中では若干フレディがヒール、ジェイソンがヒーローの立ち位置で描かれている。ずっと夢の中にいるフレディは卑劣で残忍な手段をとるし笑い方もむかつくせいか、観客は「早くジェイソンにやられろ!」って気持ちがどうしても生まれる。その上でのラスト20分・・・現実の世界にきてしまったフレディが振り返りジェイソンを見上げた時の「やべっ・・・」って表情は最高だった。そこからボッコボコにされるフレディにはカタルシスまで感じたよw

中盤まで丁寧にホラーをやってラストは格闘アクション・・・少々世間に歩み寄った感はあるけど本当によくできた面白い映画だと思う。

何度も練り直した脚本

冷静に考えて、よくこの2人のキャラクターを共演させたよね。

フレディは夢の中の殺人鬼、ジェイソンは現実世界の殺人鬼・・・どうやって2人を戦わせるのか?そもそも2人が戦う理由は?クリスタルレイクとエルム街という2つの舞台をどう使うのか?難しすぎるw

これは映画を観てみればわかるけどストーリーが実によく出来てる。実際に脚本は何度も練り直されたそうだ。2人から逃げ回る人間側の理解が早すぎたり、水にトラウマがあるジェイソンが普通に泳いでたりとか・・・ちょっと強引なドリブルをかましてるところもあるけど、テンポがいいのでそんなに気にならない。

そもそもアメリカのB級ホラー映画にそこまでディティールを求めるべきじゃないんだけど、日本のホラーに負けないくらいフレディとジェイソン、2人のバックグラウンドを描いてくれたのが、ラストバトルのシーンをより面白くした要因の1つではあると思う。

2人の殺人鬼の間にはさまれた人間たちの立ち回りも本当に面白く、無駄のないキャラクター配置や殺されるべき奴がちゃんと惨殺されたりと、文句の付け所がない。B級ホラーを本気で作った感じ

近年だとホラー界はSAWが怖かったし人気もあったけど、彼らのように恐怖と同時に笑いもとれるか??とジグソウ君に問いたい。ベッドごと半分に折りたたんで殺したり、夜のダンスパーティーで「だっせえ!ハロウィンじゃないぜ」ってバカにされたりw

本当この2人好き。大好き。

評価、視聴方法

B級ホラー映画の入り口的作品

非常に観やすく作ってくれたホラー映画です。

ホラー映画には古くから伝統のように受け継がれてきた手法が数多にあり、驚かせ方怖がらせ方の手法なんて他ジャンルでもかなり使われているくらい素晴らしいものなんです。正直、ホラー映画マニアの方々からしたら全体的に既視感のある作品だったかもしれませんが、これによってB級ホラー映画にハマる人もいると思えば、やっぱり嬉しいものじゃないですか。

それをしかもフレディとジェイソンというホラー界の2大スターがやってくれたなんて、僕からしたらサイコーに嬉しい作品でした。ちなみにジェイソンの過去作一覧を並べてみますが、タイトルを読んでみてくださいよ。

  1. 1980年/13日の金曜日
  2. 1981年/13日の金曜日 PART2
  3. 1982年/13日の金曜日 PART3
  4. 1984年/13日の金曜日 完結編
  5. 1985年/新・13日の金曜日
  6. 1986年/13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!
  7. 1988年/13日の金曜日 PART7 新しい恐怖
  8. 1989年/13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ
  9. 1993年/13日の金曜日 ジェイソンの命日
  10. 2002年/ジェイソンX 13日の金曜日

制作側は大変だったと思うんです。ほぼ1年に1本撮ってるんですからネタなんてなくなりますよ。副題に迷走が感じられるでしょう?10作目に関してはジェイソンに宇宙まで行かせて興行成績は赤字でしたからねwフレディのエルム街の悪夢も9作程出してますが、どれだけ彼らが辛い道のりだったかはわかると思います。そんなジェイソンとフレディが戦うってんで製作費も過去作の10倍くらい使って作ったのが本作なんです。(興行成績も大成功でした!)こんなメタな見方をすべきではないんですけど、やっぱり感慨深いものがあるのも事実ですね。

ちゃんとB級ホラー感があったし、初見の人達にもわかりやすかった・・・その上で彼ら2人の面白さをしっかりと魅せた今作品は間違いなく傑作だと思います!

「フレディ vs ジェイソン」の視聴方法

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これでホラー映画にハマった人は是非ジョージ・A・ロメロ監督という人も調べてみて欲しいです。

ちなみに僕は映画大好きなんですが、日本のホラーが苦手でいまだにリングを通して観る事ができていませんwいつかレビュー記事書けるように頑張ります。(序盤の竹内結子の顔芸が怖すぎて、毎回そこで止めてますw)

では、良き映画の時間をお過ごしください。