レインマンやスリーパーズのバリー・レヴィンソン監督によるクライムコメディ映画です。
刑務所を脱獄した2人が人妻と一緒に銀行強盗する映画・・・こうして文字にするとバイオレンスな雰囲気がありますけど、中身はかなりゆるく観やすいコメディドラマになっています。
ブルース・ウィルス、ビリー・ボブ・ソーントン、そしてケイト・ブランシェットという豪華な共演は必見です!
[ジャンル]クライム、コメディ[作品時間]124分
[公開日]米:2001/10/12|日:2001/12/29
- キャスト情報が知りたい!
- どんな映画なのか知りたい!
- 視聴方法を知りたい!
もくじ
作品情報
オーディエンス側の評価が悪いですねwブルース・ウィリスが出てるとどうしても大迫力アクションを求めちゃいますが、今作品はかなりゆるいコメディなので温度差があったのかもしれません。
受賞歴
- 主演男優賞/ミュージカル・コメディ部門 – ビリー・ボブ・ソーントン
- 主演女優賞/ミュージカル・コメディ部門 – ケイト・ブランシェット
ゴールデングローブ賞ではノミネート止まりでしたが、2人とも細かい部分まで素晴らしい演技だったと思います。
あらすじ
スタッフ・キャスト
[監督] バリー・レヴィンソン
[脚本] ハーレイ・ペイトン
[音楽] クリストファー・ヤング
[撮影] ダンテ・スピノッティ
[編集] ステュー・リンダー
[ジョー・ブレーク] ブルース・ウィリス
[テリー・コリンズ] ビリー・ボブ・ソーントン
[ケイト・ウィーラー] ケイト・ブランシェット
[ハーヴィー・ポラード] トロイ・ギャリティ
[ダリル・ミラー] ブライアン・F・オバーン
[クロエ・ミラー] ステイシー・トラヴィス
[ダーレン・ヘッド] ボビー・スレイトン
[クレア] ジャニュアリー・ジョーンズ
[チャールズ・ウィーラー] ウィリアム・コンバース・ロバーツ
[マコーミック警部補] ピーター・ウィアーター
※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。
感想
- 銀行強盗映画で1番観やすい作品
- ケイト・ブランシェットが可愛すぎ!
- 優しく描いた愛らしい恋愛と友情
ゆるいテンポで描く銀行強盗のお話
今作品はジョー&テリーという2人の脱獄囚が銀行強盗をする話だ。
ジョーとテリーを演じたのはブルース・ウィルスとビリー・ボブ・ソーントン。ジョーは思ったらすぐ行動、すぐ発言しちゃうような性格で、女に目がなく超絶人たらし。一方テリーは小さな事がすぐ気になってしまう強迫性障害を持っていて、自身が何かの病気だと思い込んでしまうナイーブな男・・・絵にかいたような凹凸コンビで何とも愛らしいのだ。
冒頭はこの2人が銀行強盗中のシーンから始まるんだけど、状況は最悪で警察に包囲され逮捕寸前なのだ。今作品は何故そうなってしまったのかを回想という形で描いていく。こうして書くとバイオレンスな香りのするストーリーに感じるけど、この綺麗なフックからすぐに物語へと引き込まれるし、中身はゆるい映画になっているから非常に観やすい映画だった。
彼らは刑務所を脱獄したその足で1回目の銀行強盗に向かうんだけど、完全にジョーの気まぐれに近い思い付きで、2人は銃がないから警備員の後頭部にペンを突き立てて脅しスピーディーにお金を奪って逃げる。これが何とも爽快でコメディのようだった。
2人の掛け合いも実に楽しく、全くかみ合わない性格と会話はもはや漫才。それをブルース・ウィルスとビリー・ボブ・ソーントンという豪華な2人がやってるんだからたまらない。特にビリー・ボブ・ソーントンの常に半笑いの表情は素晴らしくて、この人が本当はワイルドなイケメンだという事を完全に忘れてしまうw
さて、そんな強迫性障害のテリーは突発的に強盗するジョーを危惧してちゃんと計画をたてようと提案する。その計画とは・・・前日の間に、銀行の支店長宅へ訪問して家族を人質にとり、翌朝支店長と一緒に銀行へ行き金庫を開けさせる・・・これがまたなんともスマートで支店長一家と一緒にディナーを食べるシーンなんかとってもシュールでケラケラ笑えちゃう。
この痛快な銀行強盗劇だけでも2時間楽しめる気がするけど、ここにもう1つ素敵な要素を入れてきたのだ。
可愛すぎるケイト・ブランシェット
今作品のもう1つの素敵な要素・・・それは最高にキュートなケイト・ブランシェットだ!
皆さんご存知の圧倒的な美貌と品格を持つこの方が、何をしでかすかわからない危なっかしさを持つ反面、どこか病んだような影を持つ天真爛漫な人妻ケイトを演じた結果・・・世界中の男の胸を打ち抜く恐ろしいほど可愛いキャラクターになってしまった。
しかも初登場シーンがまた秀逸で、だだっ広い素敵なキッチンでボニー・タイラーの「Holding Out for a Hero」を流しながら、一人踊り狂って料理を作っているwちなみに日本だとスクールウォーズという昔のラグビードラマで麻倉未稀が日本語カバーした曲だ。
仕事を頑張る夫の為に頑張って料理を作ってるケイトに、そんな気も知らない夫が「今日は帰れないから映画でも見ておいでよ」と優しく言ってきた時は観てるこっちが怒りを覚えるレベルwその言葉に何かが吹っ切れたケイトが車で爆走し、テリーを轢いた事で3人は出会う。
そんな現実から逃避したいケイトは銀行強盗のジョー&テリーと行動を共にするんだけど、ジョーともテリーとも一夜を過ごしてしまう。本来なら股のゆるいダメな女かもしれない・・・でもケイト・ブランシェットの演じるケイトはそんな軽率な行動をする事さえも愛らしくみえてしまうのだ。
正直、ケイトが合流してからの恋愛パートは少し中だるみに感じてしまうかもしれない。でもケイトと彼女を取り合うジョー&テリーの姿は、青春時代真っ只中の10代のようでとっても可愛らしく、まるでお互いの欠点を補うかのような3人の会話にはかなり癒されてしまった。
今作品は間違いなく銀行強盗のお話けど、未成熟な3人を見ているとどこか応援したくなってしまう素敵な恋愛コメディでもあるのだ。
「俺たちに明日はない」のオマージュ?
実際にいたカップル銀行強盗ボニー&クライドを描いた「俺たちに明日はない」
男女の銀行強盗を描いている今作品を観ていると、テレビのインタビューに答えて民衆から人気が出てしまうあたりもなぞっているから、どうしてもこの名作がちらついてしまう。ただ今作品は主要3人に加えてスタントマンを目指すトロイというキャラクターのスパイスもあって、オマージュとまでは言えないと思う。
でもどうしてもボニー&クライドがよぎってしまったよ。なんせ冒頭シーンは前述したように警察に囲まれながら銃を向け合うジョー&テリーの姿・・・やっぱり気になるのはラストをどう締めくくるのか?という事だった。
張られていた伏線がわかりやすいのもあってラストを読めた人は多いかもしれない。正直言って僕もある程度は読めてしまった・・・ただ、それでも良かったといえるラストで、なんというか今作品の〆としてすごく合っていたと思うのだ。そんな素敵なラストは自身の目で観てもらいたいから詳しくは伏せるけど、この映画の隅々まで広がっている爽快感や楽しい雰囲気は是非とも体感してもらいたいよ。
個人的にはもう少しコンパクトに1時間半くらいでまとめてくれていたらもっと良かったように思う。
ただ間違いなく言えるのはシンプルに面白いし、ブルース・ウィルス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェットという主要3人は、ながら見でもいいようなこんな緩い映画で出す演技力じゃなかったよw
3人のコスプレ大会のような様々な変装も楽しいので、暇で何を観ようか迷ってる時は是非!
評価・視聴方法
バリー・レヴィンソン監督の描く優しい世界
あまり日本では認知されていませんが、今作品の監督バリー・レヴィンソンはレインマンやスリーパーズなど素晴らしいヒューマンドラマを作っている方です。特にレインマンは個人的に大好きな1本で、この監督の描く優しさに溢れるドラマはとっても観やすいので、最近映画にハマった人などにかなりオススメですね!
それと今作品はブルース・ウィルスファンの皆さんにもオススメですねw軽い気持ちで楽しめますし、髪の毛フサフサのブルース・ウィルスは貴重ですからアクション映画に疲れた時にでも手にとってみてはいかがでしょうか?
「バンディッツ」の視聴方法
(※2020/5/22調べ)
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