映画「ナイスガイズ!」あらすじ、感想【ホリー役は誰?笑えるバディムービー】

ナイスガイズ!

日本では2017年公開。リーサル・ウェポンの脚本を手掛けたシェーン・ブラック監督によるバディムービーです。

ラッセル・クロウライアン・ゴズリングのW主演!小難しい事を一切考えずに楽しめてしまうテンポの良い作品となっております。ゴズリングファンにはラ・ラ・ランドより今作品の方が好きって人が結構多いんじゃないでしょうか?

本記事ではあらすじ、キャスト・スタッフ情報の他に、個人的な感想、視聴方法も記載しています。

ジャンル:アクションコメディ
作品時間:116分

作品情報

ジョエル・シルバーシェーン・ブラックのコンビはこれまでもよく一緒に仕事をしており、シェーン・ブラック監督作品の中だと以下になります。

  • キスキス,バンバン
  • ナイスガイズ!
  • ザ・プレデター

他にもリーサル・ウェポンシリーズラスト・ボーイスカウトなどがありますが、どれもオススメの映画です!

あらすじ

1977年のロサンゼルス・・・娘ホリーと暮らすシングルファーザーの私立探偵マーチと何事も腕力で解決する示談屋ヒーリーは、ある事をきっかけに司法省のお偉いさんジュディス・カットナーから失踪した娘アメリアの捜索を依頼される。簡単な仕事だったはずが、気が付けば2人は連続殺人事件から、やがて大きな陰謀に巻き込まれていくが果たして・・・。

キャスト、スタッフ

監督 – シェーン・ブラック
脚本 – シェーン・ブラック、アンソニー・バガロッツィ
製作 – ジョエル・シルバー

ジャクソン・ヒーリー – ラッセル・クロウ
ホランド・マーチ – ライアン・ゴズリング

ホリー・マーチ – アンガーリー・ライス

ジョン・ボーイ – マット・ボマー
タリー – ヤヤ・ダコスタ
オールドガイ – キース・デイヴィッド
ブルー・フェイス – ボー・ナップ

アメリア・カットナー – マーガレット・クアリー

ミセス・グレン – ロイス・スミス
ミスティ・マウンテンズ – ミュリエル・テリオ
バーゲン・ポールセン – ギル・ジェラード
ジェシカ – デイジー・ターハン
ボビー – タイ・シンプキンス
チェット – ジャック・キルマー
自転車のガキ – ランス・バレンタイン・バトラー

ジュディス・カットナー – キム・ベイシンガー

今作品は今後も要チェックの子役が盛りだくさんです。ホリー役のアンガーリー・ライスも素晴らしかったですが、個人的には中盤に少しだけ出てくる自転車のガキ役ランス・バレンタイン・バトラー!なんと5歳で映画にハマり、7歳からスクリーンデビューだそうですw将来が楽しみですね!

※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。

 

 

感想

  • こういうのでいいんだよ!的映画
  • ゴズリングが面白くてかっこいい!
  • 続編が観たくなる最高のバディムービー

バディムービーのお手本

さすがリーサル・ウェポンを作った方々だ。

今作品は下手に過激な事もせずシンプルに面白いストーリーと華のある俳優陣をみながら、ただただ楽しい時間を提供してくれる。主人公であるライアン・ゴズリング演じるホランドはだらしなくてしがない探偵、でも娘を愛する父親でどこか憎めない男だ。一方、ラッセル・クロウ演じるヒーリーは腕っぷしだけで全てを解決していく剛腕な示談屋なのに、内面は意外と真面目な奴。

そんな2人がコンビを組んである失踪した女を探す!

なんてオーソドックスなバディムービーなんだwでも、だからといって決して凡作ではない。まずストーリー、確かにありきたりだし斬新な事なんて一切していないけど、これが失踪した女を追いかけていくうちに大きな陰謀に巻き込まれていく・・・ってこれまたオーソドックスかwでも変に奇をてらった事もせず、しっかりとした骨格のある物語に仕上がっているんだ。

次に登場人物、主役の2人ホランドとヒーリーの掛け合いだけでも十分楽しい映画なんだけど、ホランドの娘であるホリーもまた今作品の中核を担うキャラクターなんだ。ちなみに演じているアンガーリー・ライス・・・当時15歳とは思えない素晴らしい演技力でラッセル・クロウやゴズリングにも全く引けを取っていないし、何よりもめちゃくちゃ可愛らしい!今作品以降もスパイダーマン:ホームカミングに出演したし、今後も目が離せない女優だね。

で、このしっかり者で優しいホリーが、だらしなくて頼りないホランドを支える父娘の関係性もまた、今作品の注目すべき点だ。特にホリーが車を運転してる横でご機嫌に鼻歌を歌うホランドのシーンなんて、どちらが親なのか疑うレベルw別に作中で説明があるわけじゃないけど、これまでも「横道に行きそうになる父親をホリーが正してきたんだろうな~」と思わせるんだ。そしてヒーリーもまた、このホリーと触れ合う事で心を正されていくのが何とも素敵だったね。

確かに今作品はラッセル・クロウゴズリングのバディムービーなんだけど、この娘役のアンガーリー・ライスがいたからこそ、よりバランスがとれて観やすいものなっていた。

ライアン・ゴズリングの魅力

今作品ほどライアン・ゴズリングの魅力が出ている映画はないと思う。

元々は子役からキャリアをスタートしているけど、個人的にはちょっと前までいまいちな俳優というイメージがあった。悪くないんだけど印象に残りにくいというか・・・でも今作品ではライアン・ゴズリングの良さが全面に引き出されていたよ。

窓を割って手首を怪我した時や、酒飲んだくれて鼻声になってる時の情けない感じは最高だw特にヒーリーとの初対面シーンは今作品の中でも極上に笑える珠玉のシーンで「キャー!」と女の子のような声で叫んだゴズリングには観た誰もが笑っただろう。

そんな存在自体がコミカルなゴズリングだけど、切れ者の雰囲気もあるから不思議だよね。今作品では銃撃戦など激しいアクションもやってのけていて、1人のキャラクターなのに様々な魅力を出してくれていた。ラッセル・クロウは今作品のオファーがあった時に、まだゴズリングのキャスティングが決まっていなくて、初めて脚本を読んだ時はそこまで興味がわかなかったらしいけど、ゴズリングが決まった段階でやろうと決心したそうだ。かっこよくてキュートでどこかマヌケな感じ・・・ライアン・ゴズリングは日本だとまるで大泉洋のような雰囲気を持つ素晴らしい俳優だね。

だらしないネクタイをしてる姿が世界一似合う男だと思うよw

続編が観たくなる物語

シェーン・ブラックジョエル・シルバー

制作をジョエル・シルバー、そして脚本をシェーン・ブラックが担ったリーサル・ウェポンではメル・ギブソンダニー・グローヴァーによるバディムービーで4作目まで作られたけど、今作品も是非シリーズ化してほしいものだ。

こうしたコメディ要素も満載の事件解決モノって観やすいからもっと作ってほしいんだけど、最近は減ってきているように感じる。エディ・マーフィービバリーヒルズ・コップなんかも子供が観たって理解できるし、楽しめる上に映画の入り口になってくれると思うんだけどね。

今作品は見事な脚本と、演じている俳優陣の素晴らしい演技のおかげで会話劇を観ているだけで笑えるし、その上ストーリーも丁度良いバランスで構成されていると思う。その上で現実的なメッセージをのせたラストは個人的に文句なしだ。

2人の男がいくらジタバタしたって何も変えられないけど、まあこれからもやっていこうぜ感w

笑えてハラハラして、少しだけ考えさせてくれる・・・実に映画的じゃないか。シェー・ブラックジョエル・シルバーよ、次作はいつ出してくれるんだ!?楽しみにしてるよ。

評価、視聴方法

VFXを使わない映画のススメ

今ではMCUを筆頭にVFXは当たり前となっていますよね。

今作品でも細かい部分では使われてるのかな?詳しくはわかりませんが、若い世代だとVFXを数多に使った超大作の方が触れる事が多いんじゃないかと思います。決してそれらを否定してるわけではありません。マイケル・ベイ監督とか大好きですしwただ、今作品のようなヒューマンドラマにフォーカスをあてた骨太ストーリーこそ、映画の真髄だと僕は思っています。

今作品は1977年ロサンゼルスが舞台となっていますが、当時の名曲が作中に沢山散りばめられているのも嬉しいですよね。タランティーノ監督のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドもそうでしたが、実際に当時作られた映画よりも当時を忠実に再現しているように思います。

多分現代の方が良い時代なんでしょうけど、どこか「良い時代だったんだろうな~!」と憧れてしまうような今作品は年齢層の高い人は間違いなく楽しめると思いますが、是非VFX世代にこそ観て欲しい作品です。

ちなみに今ではIMAXというものがありますから、映画館に行くとより素晴らしい映像と音響で作品を観る事ができるようになってきていますよね。でもIMAXはVFXを駆使した映画だけじゃなく、こういう映画だって映えるんです!

もし続編があったら是非とも劇場に観に行ってみてください。

「ナイスガイズ!」の視聴方法

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凸凹コンビのバディムービーは気軽に楽しめるものが多いですが、中でも笑えて感動もしてしまうグリーンブックは必見ですよ!

では、良き映画の時間をお過ごしください。