映画「インターステラー」あらすじ、感想【タイトルの意味から結末を考察】

インターステラー

ダークナイトインセプションクリストファー・ノーラン監督による9作目となる長編映画です。

壮大なSFアドベンチャー作品であると同時に奥深い家族愛も描いており、ボロボロと涙が止まらない秀逸なヒューマンドラマでもあります。CGがお嫌いなノーラン監督は、実際にシャトルの内部を作って撮影したり、ジェット機の先端にIMAXカメラをつけて成層圏まで飛ばして撮ったりしていますw35mmとIMAXを駆使して撮影された異常に美しい映像は圧巻ですよ!

本記事はあらすじ、スタッフ・キャスト情報の他に、感想や視聴方法を記載しています。

[ジャンル]SFヒューマンドラマ
[作品時間]169分
[公開日]アメリカ:2014年11月7日 / 日本:2014年11月22日

作品情報

インターステラー評価

引用元:https://www.rottentomatoes.com/

  • 視覚効果賞 – ポール・フランクリン、アンドリュー・ロックリー、イアン・ハンター、スコット・フィッシャー[受賞]
  • 作曲賞 – ハンス・ジマー
  • 音響編集賞 – リチャード・キング
  • 録音賞 – ゲイリー・リッツオ、グレッグ・ランデイカー、マーク・ウェインガーテン
  • 美術賞 – ネイサン・クロウリー

アカデミー賞では5部門ノミネートし、視覚効果賞のみ受賞しております。内容的には作品賞にピックアップされてもおかしくないと思いますが、ストーリーが少々わかりにくかったのかもしれませんね。ちなみにノーラン監督はスタンリー・キューブリック2001年宇宙の旅を相当意識して作ったらしく「自身が体験したように今の子供達にも宇宙旅行をしてほしいと思った」とおっしゃってます。

あらすじ

異常気象により植物が枯れ果てていく中で、元宇宙飛行士クーパーは義父、息子トム、娘マーフィーとトウモロコシ農場を営んでいた。マーフィーは自身の部屋で起こる不思議な現象を幽霊の仕業だと信じていたが、ある日クーパーはそれが二進数で出来た何者かによるメッセージだと気付く。メッセージを解読したクーパーとマーフィーは、ある秘密施設に辿り着き、そこが大昔に解体したはずのNASAだとわかる。クーパーはそこで人類存亡をかけたラザロ計画を耳にしてしまうが、果たして・・・?

スタッフ・キャスト

監督 – クリストファー・ノーラン
脚本 – クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
制作 – エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン、リンダ・オブスト
製作総指揮 – ジェイク・マイヤーズ、ジョーダン・ゴールドバーグ、キップ・ソーン
音楽 – ハンス・ジマー

ジョセフ・クーパー – マシュー・マコノヒー

アメリア・ブランド博士 – アン・ハサウェイ
ニコライ・ロミリー博士 – デヴィッド・ジャーシー
ドイル博士 – ウェス・ベントリー

TARS/声 – ビル・アーウィン
CASE/声 – ジョシュ・スチュワート

ヒュー・マン博士 – マット・デイモン

マーフィー・クーパー(マーフ) – ジェシカ・チャステイン
(幼少期 – マッケンジー・フォイ、老年期 – エレン・バースティン)
トム・クーパー – ケイシー・アフレック
(幼少期 – ティモシー・シャラメ)
ドナルド・クーパー – ジョン・リスゴー

ロイス – リーア・ケアンズ
ゲティ – トファー・グレイス
校長 – デヴィッド・オイェロウォ
ウィリアムズ – ウィリアム・ディヴェイン
管理者 – エリス・ガベル
ハンリー先生 – コレット・ウォルフ

ジョン・ブランド教授 – マイケル・ケイン

キップ・ソーンという人はアメリカの理論物理学者で、1916年にアインシュタインが相対性理論に基づき存在を提唱した重力波という現象を、100年の時を超えて直接検出に成功した超やべえ人です。その功績から2017年にノーベル物理学賞を受賞しております。こんなやべえ人を製作総指揮に迎え入れるとか・・・これは映画の枠を超えてる気がしますねw

※ここからは若干ネタバレがあるのでご注意ください。

感想・評価

  • 摩訶不思議なバランスの映画
  • マシュー・マコノヒーの安定力
  • 宇宙や惑星の壮大な映像は圧巻!

駄作?名作?今作品の最大の特徴とは

まずはこの映画の批判的なレビューをご覧いただきたい。

  • 「ストーリーが杜撰だし設定に整合性がない」
  • 「後半にかけては特に滅茶苦茶、強引すぎる」
  • 「ご都合主義もいい加減にしろ!」
  • 「駄作」

もちろん一部だし好評な声の方が断然多い。ただ、少なからずこうした批判があるのも事実だ。ではどうしてこうした意見が出るのか・・・そもそも面白い映画ってなんだろう?脚本や構成?それとも役者の演技?美術や音楽とか?もしくはメッセージ性?プロットはよく練られているのか?結局は監督?それとも制作会社次第?

確かにその全てのクオリティが高ければ、ある程度面白さは比例すると僕は思う。その上で今作品を早速レビューするけど・・・まずは今作品をかなりかみ砕いて説明するね。

主人公ジョセフ・クーパーは元宇宙飛行士だが、現在はトウモロコシ農家のお父さん。ジョセフは愛する家族とノンビリ暮らしていたんだけど、地球の寿命が近づいていて人間が住めなくなるって聞いたから宇宙に旅立って新天地を探す事にした!

どう?咀嚼できた?僕は言いたいよ、この映画を作り上げたノーラン兄弟に言いたい。

「お前ら、いい加減にしろよ!」

そうなんだ、この映画はどうして成り立っているのかわからないようなトンデモ設定なのだ。もう1度言うけど、かなりかみ砕いたからね。細かい部分までつっこんでいったらキリがない・・・娘の部屋でおきた超常現象、そこから隠れたメッセージの解読、そしてNASAの秘密施設wノーラン兄弟の強引なドリブルはこんなものじゃ止まらない。

あれだけ広大なトウモロコシ畑や学校がある事から、一定以上の規模の国や政府、人間社会があるのはわかるよね。ただそんな地球滅亡待ったなしの状況にもかかわらず、実質人類の為に動いている組織がNASAのみ?しかも飛び入り参加の主人公ジョセフが宇宙船のメインパイロット??ノーラン兄弟はクランクインの前夜に酔っぱらいながら脚本書いた可能性を示唆するよw

ただね・・・今作品が苦手な皆さんに言いたいのよ。

この映画の一番特筆すべき点は、これだけ滅茶苦茶な設定なのに、ちゃんと面白い映画として成立してる事・・・。確かに僕も整合性のとれた隙のない映画は好きだし、前述したように全てのクオリティが高ければ、ある程度面白さは比例すると思う。でも、この方程式に該当しない傑作があるのも事実なのだ。

あなたは「この設定で映画を作れ」と言われたらいける?僕は間違いなく駄作に仕上げる自信があるねw

マシュー・マコノヒーにもらい泣き

こんな滅茶苦茶なストーリーを成立させた最大の功績は主人公を演じたマシュー・マコノヒーだと思う。

この人を初めて観たのは評決のときだった。90年代に法廷モノの映画が少し流行ったんだけど、ペリカン文書依頼人などで知られるジョン・グリシャム原作の映画で、脇役がサミュエル・L・ジャクソンサンドラ・ブロックと豪華だった事から、子供ながら主役のマシュー・マコノヒーは「これから売れる人なんだ!」と思っていた。

それ以降もコンタクトアミスタッドなどに出演・・・着々とスターの階段を登っていくな~と思ってたらどうしたものか・・・いまいちハネないまま月日が経ち、最近はドラマに出てるらしいとかいう少し寂しい噂を耳にしたと思ったらウルフ・オブ・ウォールストリートにちょろっと出てきて、今作品でまさかの主役ww

僕は好きだから本当に嬉しかったけど、正直少し心配だった。

それがフタを開けてみたら・・・こんな荒波ストーリーをいとも簡単に乗りこなしてる上に、最高の演技力で観客をボロボロ泣かせてきた。今作品は間違いなくSFアドベンチャーであり、超がつく大作だよね。その上で前述したように、かなりぶっ飛んでる設定で構築されている。想像してみて欲しい。もし主役がドウェイン・ジョンソンだったとしたら・・・多分この映画はもっとキャッチーになったはずだし、本来はスピルバーグ的な娯楽性の高いプロットなんだ。(実際元々はスピルバーグ監督の予定だった)

それがどうして家族愛をテーマとした極上のヒューマンドラマに仕上がっているのか?マシュー・マコノヒーのおかげだと僕は声を大にして言いたいよ。最高に輝いてたぞ!マコノヒー!

インターステラーというタイトルの意味

しつこいようで申し訳ないけど、本当になんでこの映画はちゃんと面白いんだろう?

後半の伏線回収だって結構強引だし、5次元空間という何でもあり設定で乗り切るあたりとかも、本来なら萎えるポイントだ。でも、あの本棚の裏から娘のマーフに何とか気付かせようとするジョセフの姿は、後悔と愛にまみれた紛うことなき父親の叫びであり人間の美しさを感じた。その後のコロニーも土星の軌道上にあるとか、もはや物理的な設定さえ5次元になってたレベルなんだけど、そんな事はどうでもいいとさえ思えてくる説得力があった。

そもそもインターステラーというのはどういう意味なのか?英語にすると「Interstellar」和訳すると「星間の~、星間で起こる~」となるそうだ。つまりこの単語だけでは意味をなさない形容詞なわけで、例えば「Interstellar travel」なら「恒星間旅行」という意味になり「Interstellar object」なら「星間天体」となる。

これを今作品に当てはめると「星間の~」←この「~」に入る言葉が十人十色になるわけだけど、僕は宇宙以上に計り知れない人間の愛を描いていると思った。だから安直かもしれないけど「Interstellar love」なんていいんじゃないかなと思う。もちろん人によっては愛なんかよりも「ブラックホールや宇宙空間の映像化こそ今作品の見所だろ!」と意見もあると思う。実際すごかったしw

でもクーパー親子の時空を超えた会話や、マン博士エドマンズのどちらかを選ばなければいけないシーンでのアメリアの言葉、マン博士の行動、そしてあのラストシーンなどを思い返すと、この映画には本当の悪人というのは出てこなくて、誰もが普遍的で実に人間的・・・地球が滅亡するっていうのに誰も狂人になってないんだよね。出てくるのはどんな状況でも生きる希望を胸に未来を見出す人間達の姿・・・これが愛のお話じゃなくてなんだというんだ!

誰が何と言おうと、この映画はSF超大作の化けの皮を被った極上のヒューマンラブストーリーだよ。

まとめ・視聴方法

クリストファー・ノーランという奇人

新作「TENET」の公開が待ち遠しいですね!

この監督は結構好みがわかれると思いますが、僕は好きな方です。決してストーリーテリングが上手なわけじゃないけど、説得力のある映像やインパクトのあるシーンを作ってくれる素晴らしい映画監督なのは間違いありません。大作ってどうしても大味になりやすいですけど、この人の作る大作はズシリと重みがあるんですよね!

そんなクリストファー・ノーラン監督はオススメ作品だらけですが、中でもやっぱりダークナイト・トリロジーじゃないでしょうか。個人的にはダークナイトですね!今は亡きヒース・レジャージョーカーは必見です!新作「TENET」を観に行く前に是非ご堪能ください。

クリストファー・ノーラン監督のオススメ作品

「インターステラー」の視聴方法

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今作品でノーラン監督が意識したという2001年宇宙の旅も超オススメです!キレッキレのスタンリー・キューブリックにハマったら抜け出せなくなりますよw

では、良き映画の時間をお過ごしください。