映画「ダークナイト」あらすじ、感想【ジョーカーを演じた伝説の俳優】

ダークナイト

クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ3部作「ダークナイト トリロジー」の2作目。

アメコミ実写映画の金字塔なのはもちろん、映画史に残る革命的な名作です。本記事ではキャストや作品情報の他に名作と言われている理由なども解説していきます。

ただのヒーローアクション映画だと思ってたら大間違いですよ!

作品情報

2008年公開。当時はものすごいスピードで歴代の興行収入を抜き去り、瞬く間に全米2位を記録。ちなみに前作のバットマンビギンズも3億7,200万ドルと素晴らしい結果ですが、今作は10億192万ドルです。

いつもはアカデミー賞しか取り上げないのですが、今回は色々な受賞を記載しておきます。

↓何か気付きますか?

  • スクリーム賞:作品賞、スーパーヒーロー賞、ファンタジー男優賞、悪役賞、助演賞、監督賞
  • 放送映画批評家協会賞:助演男優賞、アクション映画賞
  • ピープルズ・チョイス・アワード:作品賞、アクション映画賞、キャスト賞、スーパー・ヒーロー賞
  • オースティン映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞
  • セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:助演男優賞、アンサンブル演技賞、撮影賞
  • シカゴ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
  • デトロイト映画批評家協会賞:助演男優賞
  • ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
  • フロリダ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
  • ヒューストン映画批評家協会賞:助演男優賞
  • カンザスシティ映画批評家協会賞:助演男優賞
  • オンライン映画批評家協会賞:監督賞、助演男優賞、撮影賞
  • フェニックス映画批評家協会賞:助演男優賞、プロダクションデザイン賞、スタント賞
  • ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演男優賞
  • サンディエゴ映画批評家協会賞:助演男優賞
  • サンフランシスコ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
  • サウスイースタン映画批評家協会賞:助演男優賞
  • セント・ルイス映画批評家協会賞:助演男優賞
  • トロント映画協会賞:助演男優賞
  • ユタ映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞
  • ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演男優賞
  • 第66回ゴールデングローブ賞:助演男優賞
  • 全米映画俳優組合賞:助演男優賞、アンサンブル・スタント賞
  • 第81回アカデミー賞:助演男優賞、音響編集賞
  • 第35回サターン賞:アクション/アドベンチャー/スリラー映画賞、助演男優賞、脚本賞、音楽賞、特殊効果賞

そうなんです。助演男優賞の受賞がえげつないんですよね。

これだけでも今作品がどれほどすごいかわかるんじゃないでしょうか?

あらすじ

ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカーと名乗り、不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった…。

ダークナイト

キャスト、スタッフ

監督 – クリストファー・ノーラン
脚本 – クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン

ブルース・ウェイン / バットマン – クリスチャン・ベール
ジョーカー – ヒース・レジャー
ハービー・デント / トゥーフェイス – アーロン・エッカート
レイチェル・ドーズ – マギー・ジレンホール
アルフレッド・ペニーワース – マイケル・ケイン
ジェームズ・“ジム”・ゴードン – ゲイリー・オールドマン
ルーシャス・フォックス – モーガン・フリーマン

レイチェル役はケイティ・ホームズから変更となりましたが、スケジュールの関係で仕方なくのようです。マギー・ジレンホールは役が決まった時にケイティに「この役を私が演じてもいいか?」と挨拶に行ったらしく、特に関係が悪くなったとかじゃないみたいですね。

 

ここからはネタバレ有りの感想になるのでご注意くださいな。

 

 

 

 

感想(ネタバレ有り)

  • 前作の前振りを軽く超えてきたオープニング
  • ジョーカーは映画史上最高の悪役!
  • ヒース・レジャーをもう1度観たい

開始5分の秀逸なオープニング

まだ観てない人は、冒頭5分だけ鑑賞すれば、そのままラストまで観終わるよ。

僕がこんなにハードルを上げたってそれを軽く超えてくる素晴らしいオープニングだ。簡単に説明すれば、ピエロの仮面をかぶった悪党5人の銀行強盗シーン。銀行強盗シーンを冒頭に持ってくる映画なんてよくあるが、今作品はバットマンでありプロモーションと1作目でジョーカーの布石をしっかりうっていた。そしてこの布石がかなり生きた秀逸なオープニングだったと僕は思う。

銀行強盗に押し入った5人は「用済みになったメンバーは殺せ」という命令を各自受けており、たった5分の冒頭で生き残るのは1人だけ。これは普通の犯罪ではなくジョーカーの犯罪であり、ジョーカーは怖いという印象を強く残し、同時にこの映画はクライムサスペンス(犯罪映画)だ!というメッセージも観客は瞬時に理解する。この冒頭では音がまたいい!音楽は前作から同じくジェームズ・ニュートン・ハワードとハンス・ジマー、全編通して素晴らしいんだけど冒頭からきな臭いハラハラ感が充満した。

映画だけじゃなく、漫画やアニメなど全てのエンターテイメント作品には魅力的な悪役というのがたまにいるよね。映画史において有名どころならスターウォーズダースベイダーだったり、漫画アニメならドラゴンボールフリーザなど。バットマンにおいてはジョーカーが1番の悪役・・・いや、映画史において一番の悪役がジョーカーだと言いたい。これは同意見の人も多いんじゃないだろうか?

ジョーカーというキャラクター

断言するけど、今作品の興行収入が10億ドルというものすごい成功をおさめた第一の要因はこのジョーカーの存在だ。

前述したスターウォーズのダースベイダーやドラゴンボールのフリーザもそうだけど、人気のある悪役というのは何かしら突出したものを持っている。シンプルに強いとか生き様がかっこいいとか、見た目や特殊能力、名言が多いというのもあるよね。では、このジョーカーの魅力は何?と聞かれた場合なんと答えたらいいのか・・・もちろん見た目やセリフも面白いしかっこいいけど、それらの要素が他作品の悪役と比べて突出してるわけじゃない。じゃあ強いのか?特殊能力は?生き様は?

わからないんだ。

ほとんどが謎。ただ顔にハデなピエロのメイクをした人間。なのに超怖いw人間的ではないというか・・・サイコパスなのかな、また少し違う気がする。加えてこのジョーカーの怖さは緩急があり、通常時はやや怖いくらいで、いきなり振り切れるような怖さを発揮する。映画では羊たちの沈黙ハンニバル・レクターが近いと思うが、あんなに頭の良いワルじゃない。というか学力的な頭がいいか悪いかさえもわからない。

わからないけど、とにかく怖いんだ。特に今作品ではマフィア達の会合にジョーカーが現れたシーンが恐ろしい。まだ観てない人の為にも詳しくは書かないけど、観た人ならかなり印象に残ったシーンなんじゃないかな。ダークナイトといえばこのシーンというような・・・一瞬なんだけど、その一瞬で背筋を凍らされる。

そしてこのジョーカーの怖さこそ今作品の肝であり、ただのクライムサスペンスにとどまらず超名作へ昇華した理由と言える。バットマンの中の人・ブルースもただの人間なんだけど、最新技術を駆使して強くなっているよね。あのバットマンの強さを理解していても圧倒的な不安を覚えるほどジョーカーという悪役は怖いんだ。

昔ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンは僕が大好きな俳優の一人だけど、今回のジョーカーはそれを超えたと言える。

では誰が今回のジョーカーを演じたのか?

伝説となった俳優ヒース・レジャー

2008年1月22日(28歳没)

ちなみに今作品ダークナイトの公開日は2008年7月18日・・・

はあ・・・この人が生きてたらどんな役を演じてたんだろう?どんな映画があったのだろう?と悔やまれる。残念ながら今作品のカリスマ的なジョーカーを演じたヒース・レジャーという役者は薬物による急性薬物中毒で公開前に他界してしまったのだ。たまに誤解されてるけど、薬物といっても過剰摂取とか違法薬物とかじゃなくて不眠症による通常摂取による事故死なんだ。

惜しい。本当に惜しい。ちなみに彼の遺作となるとDr.パルナサスの鏡という作品があるけど、やっぱりダークナイトの印象が強すぎて、僕にとってはヒース・レジャー=ジョーカーだ。知らない人は是非画像検索をしてみてほしい。本当にこの人・・・?と疑うくらい顔が違うように感じると思う。このダークナイトの為に一ヶ月間ロンドンのホテルに1人でこもって、ジョーカー独特の声や笑い方を作り上げたそうだ。故人のアカデミー賞受賞は史上2人目、授賞式に出席した父親が「息子は映画の世界を愛していました」とメッセージを残している。

彼の作品は非常に少ないけど、このダークナイトを観るだけでも異常に魅力的な演技を目の当たりにできると思う。

評価

ジョーカーの話で終わりかよ!

と、思った方もいるでしょうか。僕も全て話したい、観た人達とあーだこーだ言いたい。ただこのクリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ3部作はまだ観てない人にどうしてもご自身の目で観ていただきたいと思うのです。カメラを止めるな!だったりファイトクラブのようにネタバレ禁止!みたいな映画ではないと思うかもしれませんが、バットマンという映画作品は過去のティム・バートン監督の名作があって、そのイメージが強い題材でした。これは昔のバットマンを観た事が無い人でも何となくコミカルなアメコミ実写みたいな印象を持っているんじゃないでしょうか。その印象を根底からぶっ壊してきたクリストファー・ノーラン監督の仕掛けを全て話すのはネタバレと同義だと思ったのでお許しください。

ただ、こんなにリアリティのあるファンタジー映画は他にありませんし、昔のバットマンを知らなくても全然楽しめる作品です。約束します。保証します。

では、良き映画の時間をお過ごしください。